Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

眠れないのは仕方ない

雪が降ってきた。おそらく積もるだろう。積もれば私は雪だるまを作る。雪だるまの鼻は人参だ。赤鼻みたいでかわいらしい。可愛らしいがSEXはしない。なりふり構わずSEXするのはいけないと学校で習った。私はまじめな生徒だ、学校で習ったことはちゃんと守る。雪だるまとSEXはしません、神に誓うとごろごろごろ、雷が鳴り、神が降りてきて言う。雪だるまとSEXはしてもいいよ、あんなに純朴な少年はなかなかいないしね。あんたもねたまにはいいことをしなさいよ。雪だるまに夢を見させてやりなさいよ。わかりました。

雪だるまとのSEXはあまりよくない。なにせ冷たい。外だ。私にメリットはあるのか。だいたい男か女かもわからない。しかし成り立っている。そうかSEXは性器の出し入れだけじゃない。さっきの神は神じゃなく、狐だったのかも。狐に化かされた私は雪だるまとSEXをしている。人の目は冷たい。パトカーがやってきて、なんか色々聞かれる。なにをしてるって言われても私は雪だるまに夢を与えているわけで、それをとやかく言われる筋合いはない、ときっぱり言う。お嬢さん、と警察官は優しい口調で言う。それはもう雪だるまじゃないんだ、ただの愛液が付いた雪の固まり、ほら、人参を上手に利用して、お嬢さん、はじめてじゃないでしょ?楽しむのはいいんだけどね、ここは町中なんだから、人も見てるし。見てるの?見てるよ、みんな立ち止まって見てるよ、ひとりでは見れないけどね、勇気ある最初のひとりが見て、もうひとりとても重要なふたりめが見たら、もうノンストップ、すぐさま人盛りとなっている。この群れが見えないのかい?群れ。

群れは脈略なく飛び立つもので、空一面の群れは、大きな一匹の鳥となりて、その羽で地上を揺らす。足りない、足りないものがある、瞳よ、鳥が鳥であるために、愚民どもを見下ろすために必要な瞳が足りない。さあおいで。わたし?そう、お嬢さんは瞳にちょうどいい形をしている。おまわりさん?もうおまわりさんじゃないんだ、ただの巨大な鳥だよ。わたしもその鳥になれるって?なれるさ、その要素は十分ある。じゃあ失礼して。

瞳としての労働は以外とつらい。なんせ全身で見ているわけで休む暇はない。鳥なら鳥らしく巣に戻ればいいのに、巣で眠ればいいのに。まだ作ってないんだ。急いで作るからもう少しがんばってもらいたい。無理、限界、労働組合に訴える。鳥の部分労働組合は立ち上がったばかりで、すでに鳥の部分の4割が加入している。だいたい2割が幹部鳥部分だから、立派な対抗勢力になっている。主張も通りやすいのではないかと思う。鳥の手羽元の部分で開かれる集会にて、わたしは拳を振り上げて叫ぶ、休息を!休息を!鳥の目に休息と、目薬を!

自我が破裂して、外に飛び出たのだ。そして虎になった。なった、と言っても一瞬ではない。気を失って、目覚めたら虎だったというわけではない。私は約1日かけて徐々に虎になっていった。最初は、のどの奥、吐き気がしたので、吐いてしまおうと嘔吐いて、奥にあるものを押し上げた。奥にあるものは意外な大きさで、のどを通り抜けた、そこに詰まるかと思ったが、固いわけではなく、ゼリーのように変形するのだろう、すんなりとのどを通り抜けて、口にやってきてさあ、口から放とうと、私は意識的に下を向いた。すると、奥からあがってきたものは口にとどまっている。とどまってそのさらに上、鼻の方へと上っていく。鼻の裏をこそこそと、ゼリーかと思っていたそれは、細かい綿のように、軽く、鼻の奥をなでるのだ。今度はくしゃみが出そうになる。だったらくしゃみをしようとわざとらしくえほんと咳をした。しかしこそこそがやまない。さらにくしゃみはもう、出したくて出したくてたまらない。なのにいくら咳をしても、気持ちのよいくしゃみが出ない。そのうち後頭部が鈍く痛みだした。これは神経だな、とぼんやり思った。神経がやられているらしい。もう私はダメかもしれないと感じた。そのときぴしっと音がして、左頬のところがびりびりと破れだした。もちろん驚いたけれど、後頭部の鈍痛がだんだんひどくなってきている。左頬はもう完全に破れてしまったが、不思議と血が流れている様子ではない。なにより痛みはなにもない。というか鈍痛ががんがん、音を立てだした。痛みは薄らいでいくが、耳が破れそうな音だった。実際破れた。耳は破れて、飛び出た柔らかい骨がふるふると揺れた。怖くなって、叫んだ。もう人の声ではなかった。獣の声だった。私は手で顔を覆った。手袋を外すように、手がもげた。長い爪がそのもげたもとにあった。爪はするどく、殺傷能力が高そうだと思った。自分のものかどうか疑問だった。右手で爪を引っ張った。手がついていた。けむくじゃらで鋭い爪がついている手だった。その手が動き出した。私の顔を殴りつけた。皮膚は完全に破れて、ぬるぬるした透明の液体が漏れた。私の顔は地面に落ちた。へちゃ、という音が鳴る。顔の皮が横たわる。それを見ている私は誰なのだ。死んでいない。決して頭がもげたわけではない。皮がむけたということだ。叫ぶ。叫びたいが、それは獣の雄叫びそのものだ。私はするどい爪を地面に突き立てる。怒りが全身を覆っていた。力任せに引き裂きたい。獣としての本能が私を突き動かした。ちょうど通りかかった兎が、私の姿を見て立ちすくんだ。私は虎だった。性格に言えば半分虎の人だった。まだ、私の中には人の部分があった。腹が割れている。鍛え抜かれた肉体美を私は持っているのだ。意識を集中した。虎を人が食えばいい。つまり人の部分を増やすこと、これが今の私の使命だった。たったひとつの使命なのだ、集中しろ集中しろ集中しろ、連呼した。けれども虎の部分は意外な魅力を持っていた。なにもかんがえなうてもよい本能としての強靭さを持っていた。それに人の私は惹かれた。どうしようもなく惹かれて仕方なかった。これは獣に負けてしまうかもしれないと思った。すると肉体が震えた。自暴自棄になった私を笑った。かたかた、とまた音がなった。鱗がはがれ落ちるように、肉体は落ちた。はれはれれ、と私は焦った。どんどん虎に近づいている。人と虎の間の存在から、虎へと近づいている。この兎の命は私が握っていた。小さい命だったが、それはなんとも心地よい感覚で、私は危うく我を忘れそうになった。忘れてしまったら最後、私は我を取り戻せなかっただろう。なんとか耐えた。私の中の、詩への情熱がそれを支えた。詩は獣の心を溶かした。今もそうだ。詩を考えるとき、私は私でありえる。獣ではない、確かな私であるということを思い出せる。それも短くなってきた。だんだん、短くなってきている。危険だ。もう戻って来れないかもしれない。これを持っていってほしい.別に捨ててもらってもかまわない。私という獣がいたことを、国の父母に伝えてほしい。この詩を持ち帰ってほしい。私は獣になったが、そういうものがいたことを国に伝えてほしい。今すぐに立ち去ってほしい。さもなくば私は君を食うだろう。腹が減っている。鋭い爪も持っている。条件はそろっているのだ。今は詩の力で正気を保っている。けれども時間の問題だ。さあ立ち去れ、獣は牙をむく。

悪魔の手鞠歌

落語家が語りに語って興に乗って、まるでそこに人物がいるかのような錯覚に陥る。

見える!オレには見えたんだ、そこにたけしがいるのが見えた。
たけしは人見知りでおどおどしているけれど、なんか憎めない。
逆に好感度抜群だし、人気者。
それを利用して食っていく。女も男も食っていく。
裏通りで見た。たけしが食ってるのを。
一目もはばからず、たけしは血潮を浴びながら、ある女を食っていた。
女はなんにも言わず、たけしに食われているし、喜んでいるようにも見えた。

そこにやってきた女の連れらしい女が、やいやい言う。
たけしはかまわず食っている。
女はやがて泣き出してたけしは肩を抱いたのだ。
すると女が女になって、もうなんにも言わなくなるし、まかせるわ、って顔をする。
たけしは肩に噛み付いて、骨ごとがりっと食ってしまう。
たけしに食われるのは快楽を伴うのか、歯から麻酔に似た物質が出て麻痺するのか。
女はもうだらんとして完全にたけしに身を委ねている。
最初の女は食いかけで、立ち上がる。
もうあたしを食ってくれないのねとすねているので、たけしは2人を相手する。
あっちを食っては、こっちを食う、それそれそれそれ、踊り食い。
手を振り、足振り、頭をぐるんとまわしてまわして、
たけしのサンバ、たけしのリズムで踊り食い。
周りに人が集まってくる。
たけしを見ている、こんなにも、上手に女を食うたけしを、
崇め立てるものがでてくる。
権力に屈するな、たけしが先頭に立って、我らを率いてくれるはず。
サブリーダーが叫んだかと思えば、サブサブリーダーは計画を練っている。
たけしはかまわず食っている。
女は半分になってけたけた笑い出す。
骨の部分が震えている。
女の骨の部分の芯が赤くて、まるで薄荷飴のようだ。

ガンジー絡め

ガンジーのくせに生意気だぞ。ガキ大将は言う。たしかにそうかもしれない。ぼくもそう思うけれど、ガンジーはガンジーとして凛として目をつむる。ほらガンジーが瞑想始めた、危険だ、ガンジーの瞑想は現実世界とリンクし、摩訶不思議な現象が手に取るように、そこにほら。そうなったら無敵、ガンジーは無敵状態になって走り回る。体当たりすればすなわちみんな吹き飛ばされていくんだから。ダンプカーみたいにガンジー、暴れ回る。ガンジーのくせに、今まさにこの言葉が通用するんじゃないかと僕は思うが、ガキ大将は吹き飛ばされていない。地球の裏側にいるのだろう。ガンジーはぼんやりと、なにも読み取れない表情。ぼくはガンジーに向かって、フォークを投げる大魔神佐々木だ。守護神でなく大魔神。フォークの切れは、ティーンエイジャーの小便の切れのごとく、鋭い。ガンジーは空振り三振試合終了。ヒーローインタビューは大魔神。俺?いやそんなたいしたことしてないから、俺、特に聞かれることもないし、だからガンジーに聞いてやって。教典のこととか、思想のこととか、色々あるじゃない。世界をかえるかもしれないガンジーにインタビューすればいいじゃない。俺はしがない大魔神佐々木所詮、大リーガー。ガンジーにはかないません。ガンジーの飲みほぼしたコークをもらうだけの人生。年俸は10億、その半分を埋めておく。銀行なんて信用できん。埋めておけば芽が出て、伸びる。やがて花咲き、実をつける。金のなる木が出来上がる。それを売ればガンジーは、細い目をした乙女となりて、後ろ髪引かれる思いで駆ける。どこへ?ガンジー子はどこへ向かっているの?あたしはね、佐々木。佐々木じゃないです、もう俺は佐々木ではないのです。では誰ですか?ある概念です、佐々木と言う名の概念がしゃべっていて、そのうち黙るでしょう。そのころガンジー、あなたはその丸い眼鏡の奥にある、目は笑っていないから、油断できない。油断したら噛み付かれる。ガンジー、佐々木、いきます。どこに?ガンジーのエクスタシーへと。勝手にどうぞ。

夜明け、ダンサーを拾う

夜明けの町を歩いていたのはいろいろな理由があって、それはあまり触れないでほしい。
すれ違った瞬間にダンサーだとわかった。つまりダンサーはまだステップを踏んでいた。たいへん華麗で、ややこれはこれははは、と思った。別にダンサーに出会いたかったわけではないが、ダンサーを見たらそれはもうダンスははじまっている。わたしもステップを踏んだ、もちろんわたしはダンサーではないのでいびつなステップではあるが、ミュージックはすでに脳内で大音量、手足が勝手に、の状態である。踊りだしたわたしを見てダンサーは明らかに落胆した。彼、あるいは彼女は水を欲している。現在夜明けであり、ダンサーとしての使命を全うし、非常に踊り疲れている。ダンサーは命を燃やしながらそれを燃料にして踊るのである。夜明けはダンサーの命が尽きるほんの少し前。ダンサーからすればもう少し踊るための休息が必要なのだ。わたしに桃色のエナジーを注入してほしかったに違いない。エナジーを注入するどころかさらに踊りだしたものだから、ダンサーとしてはステップをやめるわけにはいかない。ダンサーとしてのプライドが許さない。ダンサーの半分はプライドでできているぐらいだから、先にステップをやめることはプライドをずたずたにされたも同然なのだ。ちなみにもう半分はシナチクでできている。ごめん、とわたしは思った。けれども止まらんのよステップが、ひとりでにステップが、わたしはミュージックに耳を澄ませた。それはダンサーの鼓動だった。ダンサーの顔色とは裏腹にミュージックは陽気で活発で太陽が燦々と降り注いでいて常夏のカクテルがからんからんと鳴っている。これがダンサーのプライドなのか、と思った。わたしは夢中でステップを踏んだ。ダンサーは初心者を誘うようにミュージックを流して、ステップを踏んだ。だんだん楽しくなってきた、いや、はじめからマックス楽しかった。ひたすら踏むステップが宙に浮かび、ダンサーの体を鞭打ちはじめた。ステップにもてあそばれるダンサーの姿は滑稽で、貴重で、もっと見たいもっともっと見たいの、と感じた。ダンサーからすればとんでもない、そろそろ休息をくれという気分だったに違いない。鞭を打たれてダンサーはだらしなく笑った。彼あるいは彼女は天性のダンサーなのだ。鞭打たれて悦ぶことを知っている。命は燃え尽きようとしていた。ミュージックがなだらかに絞られている。時々途切れるようになった。ダンサーの表情が曇った。立っているのもやっとだという状態なのに、ダンサーはまだステップを踏んでいた。ほとんどプライドだけでステップを踏んでいるらしかった。ミュージックはほとんど聞こえなくなった。大丈夫、これは俺の鼓動だ、ミュージックなど頭の中でいくらでも再生できる。ステップの鞭が強くなった。とどめを刺す気らしい。ステップのばかやろう、とわたしは無責任になじった。きっかけはわたしなのに、ステップのせいにしたら楽になれそうだった。ダンサーがダンスをやめるときそれは死ぬときだ。マグロが泳ぐのと構造は同じだ。同情をするならミュージックをくれ、と言われたのだ、同情するのはダンサーにとって、というか誰にとっても屈辱なんだね。ステップがひときわ強く鞭を打ち、ダンサーはちょうど半分でぽきんと折れた。そのままステップも止んだ。動かなくなったダンサーを拾った、コンビニの傘立てに立てかけておく。誰かが必要なときにこれを手に取るだろう。折れたダンサーは地域の共有物だ。

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。