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5・7・5

向日葵と背比べする父がいて...

5・7・5・7・7

前髪が猫なで声でゆれている、たしかビールが冷えていたっけ...

違反切符を切るアリクイについて

みなし公務員に切符を切られてしまった。ほんの一瞬、車から離れた隙にデジカメで写真を撮られ、なにやら書類に書き込まれ、すべての手続きはすでに終わっていた、終わってしまった瞬間に戻ってきてしまったわけだ。僕はどちらかといえば物分りの良い方だし、トラブルを起こそうとかそんなことは考えもしていない、だから違反についてはあれやこれやと言わない。ただ、問題なのは、違反切符を切ったみなし公務員がアリクイだったと...

相変わらず僕は何とか大丈夫です

東京の街に出てきました。右も左もわかりません。四方を囲む山も見えません。この街には終わりがないのです。JR東京駅の広すぎる構内で私は途方に暮れます。人の動きは基本倍速なので、私はモノを尋ねるタイミングと言うものがつかめないまま、やはり途方に暮れます。どうしようもなく、意識は遠のきます。私はこの東京の街に、何のためにやってきたのでしょうか。知りません。それが解らないまま、ただ立ち尽くしています。それ...

花火

青、赤、黄色、緑、赤、それからそれからそれから、夜空、私の上、数えきれない色が、次から次へと咲いては散って、咲いては散って、隣でソーダ水を飲んでいたゆみちゃんお口をぽかんとあけて、きれいだねぇ、って云いました。ソーダ水がこぼれているのに気付かないまま、きれいだねぇ、って云いました。...

雨に降られて彼らは風邪を引きました

東京の街に出てきました。ああ膀胱膨らむ、てあたしなにいうとんねん、東京駅で膀胱膨らむ、人はたくさん歩いているけど、その向こう側に背景が見えない。皆上手に隠して歩いている。背景のない人間なんていないしかし真っ白な仮面で皆上手に隠している、だから背景がこれっぽっちも見えない。しかし、東京駅にいる人て、全国からやってきた人のほうが多いんでないかい。実際にそこで生活する人よりもなんらなの理由で上ってきた人...

マンションの屋根は誰のものか

雨が降っている。それは、通りを走る車の音で分かる。逆言えば、それぐらいしか雨が降っていることを確認できる要素はない。きっとこの雨は粒が見えないぐらい細かい。だから雨が屋根にぶつかる音も全く立てない。だけど、ここから屋根は遠く、何階も上だし、もしかしたらちいさなちいさな音を立てているのかもしれない。そのかすかな音を聞きながら珈琲でも飲む彼あるいは彼女を想像する。それはひどく贅沢な音楽に思える。どんな...

梅雨を知らせる女の子が舞う

同じ映画を見てすぐ前を歩いていたカップルは不満そうに笑っていたけど、音楽がとても素敵な映画で、物語の最期をとても綺麗に彩ったので、それだけで私は十分満足していた。映画館を出るともう薄暗くなっていて、通り過ぎる車はライトをつけようか、それとももう少しこの大自然の光を信じてみようか、その境界線に立っているようにあいまいにライトをともしていた。雨は降り続けている。きっとこんなふうに、毎日は過ぎていくだけ...

5・7・5・7・7

明日は晴れとかいう初老の予報士のちいさな魔法を信じてみるかい?...

地を這うものに翼は要らぬ

働くこと。もっとたくさん仕事をしなければ、それこそが僕が生まれた理由で、仕事をしないならば、僕などいないほうがいい。仕事を終えて家路に着く時、月曜日の朝の目覚めのけだるさの中で、僕はそう思う。同僚の中には、ほとんど働かない奴もいる。上司の目を盗んでは、公園のベンチの上で寝転がったり、コンビニエンストアに入ってはぼうとしたりしてさぼっている奴がいる。彼は言う、そんなに真剣になって働く意味がわからない...

チューイングガムを噛む男の子が見えない

もっと近づいて見て欲しい、と中村君は言う。けれど、いくら近づいたってかわらないものは変わらないんだから。と私は缶チューハイを飲んで笑う。不満そうな中村君は最近禁煙をはじめたそうだ、だから、なんとなく口が寂しいので、チューイングガムを噛んでいるのだそうだ。たとえベストを出したとしてもくるりの素晴らしさは変わらない、中村君は取り繕うように急に話題を変えて、私を見る。幼馴染ではないけれど、もう結構長い付...

梅雨の晴れ間の笑み

雨、雨、雨、晴れたから私は街に出る。街は少し濡れて光る。午後3時の街は少し濡れて光る。戦争にはちょっと反対さ。ギターを弾いている。と口ずさんでみる。心が浮き足立つ。前から来る人、人、人みんな久しぶりの晴れ間、雨が降り出さぬうちにたまった用を済ましたいんだ。急ぎ足。その急ぎ足ビート刻んで、退屈なメロディ鳴り出す。街は賑やいで光る。パンの焼ける匂い、つられてパン屋に入る人の髪の匂い。名前の知らないけれ...

綿毛が頁に舞い降りた

実際、感情移入もはなはだしいぐらい主人公に想いを寄せていた。この小説が進んでいる間だけ私は生きているのだ、永遠にこの小説が続けばいい、とさえ思った。座席に座って、発車を待ちながらそう思っていた。頁をめくる。ふと、吹くはずのない風が吹いてきて、それは小学生が窓をあけたせいだったけど、その風に乗って綿毛が頁に舞い降りた。主人公がとても落ち込んで、涙を流している悲しい場面に舞い降りた。綿毛は主人公の涙の...

少女は叫ぶ、マッチを擦って

マッチ棒はいりはせぬか、ああマッチ棒はいりはせぬか、町人よ、町人よ、このマッチ棒を擦ってみせよ、くるしゅうない、余にこのマッチ棒を擦ってみせよ、さすれば、刹那、幸福の風景、背景雪化粧した聖夜のイルミネーション、零れる窓辺のイルミネーション、ああ、この家の母は紅を塗り、白をはたいて頬染め、赤らめ、チキンの焼ける匂いすらもったいないと、外には漏らさず、途切れる。ああ、マッチ棒を擦れ、マッチ棒を擦れ、余...

5・7・5・7・7

増幅する雲掻き分けて太陽が濡れた都会を見下ろしている...

祭囃子の鳴る方へ

とんとんとんとんという太鼓の音、追い重なるように笛が鳴り、高らかに謳いあげる艶声。老婆も、おっさんも、若い娘も、入り乱れ、踊る。踊る。女、踊りの渦に巻き込まれ、浴衣の帯結び具合、和らいで、露にすれば、中年男子から来る遠慮のない視線を避けることなく、燃え盛る松明が、照らす指先の動きを追う、描く弧を。満月の下。甘い林檎飴を齧り齧り広い背に、もたれかかってうとうと眠り込み、甘く赤い汁、背に垂らし逆鱗に触...

一緒に暮らすってことは、虹を探すのに似ている

いくら話し合ったってこれ以上近づかない、と思った。だから何も言わずに珈琲を煎れて、テレビをつけた。テレビではワールドカップ特集だのなんだのうるさいたらありゃしない。珈琲はちゃんと二人分作ったけれど、私のほうから、どうぞ、なんて死んでも言わないからこの野郎。珈琲の湯気が白い、それに気付いているくせに知らぬ存ぜぬで雑誌の頁をめくる。どうせ、何度も読んで見飽きてるんだろうこの野郎。珈琲をごくと飲んで、甘...

家庭教師として甘いココアを飲む

意味なく僕が笑うと、奈美子さんもつられて笑う。僕等は様々な話をした。僕や、奈美子さんの日常生活のこと、グリコヨーグルトのこと、セイヨウタンポポのこと、芥川龍之介のこと、降り続く雪のこと、冷えたアスファルトのこと、恩返しにくる鶴のこと、貧乳のこと、時間について、パンティストッキングのこと、市民プールのこと、好きな人のこと、クラシック音楽のこと、宝物について、思い出したように由のさっぱり上がらない偏差...

夏を追い越してしまったせっかちな秋について

ねえ、アキ、もう、少し、ゆっくり、歩いたら、いいのに、太り気味の夏ちゃんはそう言って後ろから私の手を引っぱる。はやく、歩いた、って、なにも、変わらないし、なんの、得もしないよ。私はこれでも遅すぎて、何なら走り出したいぐらいなのに。夏ちゃんははあはあいいながらどすどす歩いて、やはり後ろから手を引っ張る。赤信号に捕まったので仕方なく止まる。まったく、アキは、せっかち、なんだから、夏ちゃんはそう言って私...

猫の大虐殺、見下ろす鴎は片目

実際、猫が殴られたり蹴り飛ばされたり唾を吐き掛けられたりボウガンの矢を放たれたりライターの火を近づけられたり、そのようなことをされて付いた傷口を踏みつけられている所を見たわけではないし、猫のそのようなことをされた結果憐れにも死んでしまったのだろうと想像できるような死骸を見たわけでもない。たしかに車に轢かれた憐れな子猫の死骸は見た。意外かもしれないがそういう猫の死骸は町でよく見かける。それを人間があ...

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Author:なゆら06
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