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羽兎

つまらない甘えやまだ届かない背が伸びるのを待ってる暇はないだから、シークレットブーツを履く口紅を塗りたくる体育座りの半ズボンからぬらりと伸びたふとももに恋をするくだらない恰好して裸足じゃないあたしまだ女じゃない思い出すたびに吐き気がするわ体育座りの半ズボンからぬらりと伸びたふとももに恋する飽きたらず、雨を降らせる、その一重まぶたに月見草を添えるああ、体育座りの体育教師はやがて羽根兎のように跳ねる窓...

悪魔が語るユリネの記憶

「ユリネは頭の良い女の子だった。学校の成績がいいとか、そういうことも含めて、なんというか、生きることに対して頭が良かった。ユリネは自分が活きるようにふるまい、自分を最大限に生かすことができた。立ち振る舞いや、会話など、すべてはユリネの魅力を高める為の道具みたいだった。ユリネと少しの時間過ごせば、きっと誰でも彼女に魅了されてしまいそうになる。それは男に限らず。よく異性には好かれるが、同性には嫌われる...

欲望251?260(ロマンスの王子様)

・思っていたよりも、食い下がる・屋台をはしご・バイキングで限界を感じない・王将のメニュー制覇・野に咲く花を、健気だと感じる・誕生日に歳の数だけ、ばらの花をもらう・君の瞳に乾杯、と言われる・君の瞳に乾杯、と言う・虹を追いかける・踊り喰う・出す...

無花果味のガム噛んで3

客は来ず、それは僕が全く無愛想だから寄ってこないからで、やはり、僕は何も出来ない。と途方に暮れている。女の子がよってきて、千円札を差し出し、苺、とつぶやいた。僕は、苺でいいんですね?と聞き返して彼女がうんとうなづいてから、機械を回して、氷を削り、細かい氷の塊をプラスチックの陽気に盛り、そこに苺のシロップをとろりとろりとかけてやった。その間女の子は、じっとこちらの様子を、カキ氷ができていく様子を見つ...

5・7・5・7・7

金属の味飲み込んで夕焼けと能垂れ坊主が西へ駆けてく...

欲望241?250(結晶として冬眠)

・雪の結晶を見る・それを言い表す巧い比喩を思いつく・雄たけびを上げる・犬と毛布に包まって眠る・犬とじゃれあう・猫も混ぜてやる・イグアナも混ぜてやる・トカゲも混ぜてやる・シマリスも混ぜてやる・熊も混ぜてやる...

飴色の魚

傷みのないところへ僕は急ぎますが、何分かけっこが遅いもので、熱帯魚はどんどん迫ってくるのです。どんどん。気づいたら肩を、僕のこの恐ろしいぐらいのなで肩を、ぐいつと掴んで、握りつぶそうとします。握りつぶした僕の肩は、ぐちゃぐちゃになって別の熱帯魚の餌となり、それを喰うと鱗から皮膚が生まれ、その皮膚は飴色をしていてとても綺麗で、そうです、とても綺麗なわけです。その皮膚を君にも見せてあげたいけれど、僕は...

欲望231?240(滝登り)

・滝を登る・昇ってきた鮭を生け捕り・そのまま踊り食う・背後にひぐまの気配も、間一髪で逃れる・武勇伝が新聞に載る・武勇伝がテレビで放送・ティッシュペーパーを一気に十枚引き抜く・おびただしい数のティッシュペーパーに包まる・ティッシュペーパーの向うに虹・花粉症を根絶...

オレンジ、かじりかけ

オレンジ皮ごと、齧りかけでみいちゃんは、僕の背中の少し上ををじいいっと見つめ続けているから僕は怖くなった。みいちゃん何見てるの?と聞いてもみいちゃんは何にも言わずに齧りかけのオレンジを握り締めたまま動かずに、石みたいに動かずにいた。みいちゃん、どうしたの、具合でも悪いの、と僕はますます怖くなってみいちゃんに聞くのだけれど、やはりみいちゃんは一点を見つめたまま動こうとしない。僕はみいちゃんの大好きな...

招かざる猫

俺は猫だぜそこのけそこのけ猫様だぜ親父の頭でナイター中継が見えねえ巨人が勝ったか負けたかだけでも見せてくれ俺は猫だぜそこのけそこのけ猫様だぜ女房のネグリジェ透け透けなのでたるんだ腹がゆれるのが手にとるよう俺は猫だぜそこのけそこのけ招き猫だぜ不良になった茶髪の息子を憐れみ金属バットで壊される...

欲望221?230(無重力のシャワーがじゅわー)

・一目置かれる・「無重力」を正確に説明できる・地球は青かった、とうっとりしながら語る・宇宙酔いにかかる・防衛庁の重要情報へハッキング・振り向けば、いつもいる・レースクイーンになって、カメラ小僧を興奮させる・ラスト一周の旗を振る・勝利のシャンパンを浴びる・凧を肉眼で見えないぐらい高く上げる...

平成14年/上半期/芥川賞

(吉田修一作/パーク・ライフ/一行目は)―日比谷交差点の地下には、三つの路線が走っている。―らくだはふいに咀嚼を止めてそうつぶやいた。...

神なき1?硬貨 文字が欠落、米で発行

その硬貨に神はいない。だから、何か違うというのか。何も違いはない。使えばいい。なんら変わることなく使えばいい。だけど、その硬貨は神に守られていない。神に守られていない硬貨で何かを購入しても、それはやっぱり神に守られていないわけで、守られていないものってのは少しだけ、何かが足りない気がするんだ。気のせいだ。とあなたは言うけれどほらあの、硬貨で購入したレモンが、ダンプカーに轢かれてくしゃりとつぶれた酸...

葡萄摘み

野葡萄摘みに出かけましょうそろそろ熟れたころではないですか命綱を外して、ろうそくも吹き消してただいま、甘い飲み物をおくれ傷めた羽をたたんだ夕暮れ赤く染まったら眠ろうあなたが得意な口笛のうたです、僕はそれをなんとか真似てみます涙が少しだけこぼれてこの記憶がなくなってしまう前に僕はそれを夜空へ隠します枯れない音だろう、音かな、嘘だろう嘘かな、あなたはどこだろう(裂いて、なんか僕らがいる)離れないで、忘...

欲望210?220(中村くんの声)

・中村一義くんとねぎま鍋を食いにいく約束をする・割れない、といわれたガラスを割る・盗めない、といわれたダイヤモンドを盗む・あるのかないのか分からないぐらい綺麗にガラスを磨く・思い立ったらすぐかかる・掃除が趣味、と言う・掃除をしてたら、指輪がでてくる・古いアルバムを見て、あの恋を思い出す・写っている場所に、もういちど行ってみる・桜の花びらを手の平で受け止める...

5・7・5・7・7

カローラの鍵を忘れたふりをしていったんもどってあえてじらして...

欲望201?210(哲哉は何処へ)

・何の目的もなく徹夜・座布団十枚獲得・隣に歌丸・一年目で一回戦突破・二年目で決勝進出・三年目でM1ファイナリスト・オールザッツで評価を得る・芸人から好かれる芸人になる・頭を空っぽにする・常に理想とする自分を持つ...

日曜日1万人避難せよ 神戸の不発弾、処理

隙だらけだった。まさに神戸の不発弾を中心に半径300mの警戒区域は。だから職業泥棒である私は必然的に見計らって神戸に訪れ、仕事をする。怖くはない。万が一爆発しようが、全然かまわない。消えることができるのだから、むしろ、一瞬で消してくれ、とさえ思う。私が生きていく意味などない。不発弾処理が終わるまでに何軒回れるか、勝負だった。最初の家は、古く、質素だが、その中に上品さがある、こういう家は思いがけない...

欲望191?200(ピンク・フロイト症候群)

・夢であの人と恋をする・いい夢の続きを見る・夢を見ない・夢と現実の間が曖昧に思える・所詮、夢は夢だ、と気づく・月夜の浜辺でウクレレを弾く・ウクレレを弾いてうっとりさせる、女の子を・ウクレレの新しい奏法をあみだす・一番大切なものはウクレレ!と即答する・ウクレレ一本でオーケストラに対抗する...

あすなろ

怒りを沈め雨の中誰が憧れる雨の中洗い立てのシャツのようあすなろの芽を摘みましょう形なき芽を摘みましょう洗い立てのシャツのよう血の付いた麦わら帽子時が経てばまた元戻り...

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Author:なゆら06
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