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昭和53年/上半期/芥川賞

(高橋揆一郎作/伸予/一行目は)―台所で海苔巻を作りながら、ときどきどんと胸をつかれる思いがする。―これは恋なのかもしれない、また親方のほうを盗み見ていました。...

四葉のクローバー

私がやけに早く起きたのは、貴方から連絡がないからでも、その日に用事があったからでもなくて、ただ単に、昨日寝るのが早くて、本当はもっと眠っていたいけれど、目が完全に覚めてしまったから。私は昨日母から犬の散歩に行ってくれ、と言われていたことを思い出す。言われたときは、めんどくさ、と行く気はなかったけれど、早く起きれたのならまあ行ってもいいかな、天気ものすごいいいし。完全なる青空だった。私は犬の首輪に縄...

5・7・5・7・7

震える君にジャケット脱いで野良猫どもが愛を語らう...

デイビット・バッキンガム氏

影が薄いけれど、僕には分かった。デイビット・バッキンガム氏だ。誰も気付いていなかった。デイビット、と私は呼んでみた。本当なら今頃、妻とディナーに出かけているはずだ、デイビット・バッキンガム氏はそんな顔をしている。今日のデイビット・バッキンガム氏は顔色が良くなかった。私は心配になる。バッキンガム氏、バッキンガム氏、僕はそっとつぶやきつづけた。強くなれる気がした。たこ焼きを頬張ってほくほく熱そうにほほ...

流さなくていい涙が心どんどん縮めていった2

(ほんのちょっち姫路編5)みゆき!と呼ばれた瞬間、重心を後ろに傾けて、足を移動し、一歩踏み出そうとする。みゆき!ともう一度呼ばれるころには、笑顔で振り向いて、なあによ、と答えている。姫路サファリーパークには暖かい風がるんるんと吹いていた。...

5・7・5・7・7

つり橋のせいやないしとつぶやいたややつよく君抱きしめたまま...

流さなくていい涙が心どんどん縮めていった

(ほんのちょっち姫路編4)姫路サファリーパークは、車に乗って動物の出来るだけ自然な姿で沢山いる中を進むのと、小動物が放し飼い状態になっててそいつらとふれあいのと、二つあって。まあ、どちらもなかなか見るべきとこが沢山あって、カメラなんかがんがんシャッターを押す。女の子は、触れ合いスペースで、ウサギを追いかけている。ウサギはさびしいと死んじゃうって聞いてたけれど、女の子が触れ合おうとすればするほど遠ざ...

MORIMORI夢が?1グランプリ

たまには言い切ってみる。あなたは下を向いて情熱という字を手の平に書いて、飲み込む。そうすると、熱くなるのだそうだ。誰にも見せない、私だけが知っている顔で、舞台に上がればそんなこと微塵も感じないのだけれど、緊張しているのだ。誰だって、このステージにかける思い、それなりにある、私だって。いや私たちだって。スピードワゴン(ホリプロコム)BODY(吉本興業 東京)トータルテンボス(吉本興業 東京)麒麟(吉本興業 大...

不確かな距離それフライングorフライングVいやそれフライング2

(ほんのちょっち姫路編3)手を出して犬、その毛で被われた背中に触れる。触れた瞬間である。閃光が走ったのは。走った閃光は脳内に呼びかけるコール、&レスポンスを待つ。ひたすら待つ閃光は、閃光っぽくない。もはや豆電球だ。豆電球は割れる。閃光であることに誇りを持っていたから。ずたずたに切り裂かれたプライドを取り戻す為に、ばりんと割れる。中出てくるのは黄身、弾力のある黄身なんだ。司会者「さあ答えてください、...

パイプ椅子の消滅

ケータイの電池が2本から1本に減る瞬間を見たことがあるだろうか。ないけど何?何なの?といわれそうだが、見たことがないならぜひ見るべきである。例えば音を鳴らし続けて電池を消費させ(最近のケータイは歌なんかも再生できるんでしょ?)、じっと瞬きせずに見つめていて欲しい。もしかすると何分も待ったあげく我慢し切れなかった瞬きの間に減ってしまうかもしれない。それでも何度か試みて見るべきである。私はそんな苦労を...

不確かな距離それフライングorフライングVいやそれフライング

(ほんのちょっち姫路編2)「何の卵でしょう、これは」という企画を思いついたのは先生と呼ばれる人物で、先生は園長に説得されてようやく重い腰を上げその企画を言い放ったわけで、静まり返った室内をエアーコンディショナーのぶうんという唸りだけがあって、他に何も存在しなかった。涙なんかじゃない、これは汗だ。庶民と先生の違いに絶望したんじゃない。と誰もが思いながら号泣していた。いいのか悪いのかの判断なんて、10...

ストレートヘアーをなでてみる。ストレートヘアーはなでるとつるつるしていた。つるつるし過ぎていたので、わたしはつるりんとヘアーから落ちて、踏み外して川にはまった。ヘアーはさらにつるりんとしていて、次々に女は川に落ちてくる。そう思っていたらわたしの下に女ははまっている。わたしは一部であり、誰も気に留めない存在であった。がそれは置いといてストレートヘアーのつるつる度がわたしにはたまらない。おそらくどの女...

昭和48年/下半期/芥川賞

(森毅作/月山/一行目は)―ながく庄内平野を転々としながらも、わたしはその裏ともいうべき肘折の渓谷にわけ入るまで、月山がなぜ月の山と呼ばれるかを知りませんでした。―地主である月剛司さんと出会うまでは。...

小さいの持った携帯も持った最初縮まった君との距離

(ほんのちょっち姫路編1)姫路セントラルパークに行った夏の話です。岡山の帰りに寄ったのです。動物がいました。ふれあいことができる。家族連れが1、2、3、4、5、ひやー数え切れねえ。遠くを見る兎さん、月に帰りたいのかい?それとも、久し振りの肉だひゃっほー!という目かい?小動物に癒される、なんて言いますが、彼らはしたたかに人間の愛情を操って食を得るエンターテイナーなのでしょうね。踊らされる人間、いや、...

平成6年/上半期/芥川賞

(笙野頼子作/タイムスリップ・コンビナート/一行目は)―去年の夏頃の話である。―おじいちゃんは毎年、そう話し始める。...

刹那/小沢健二

見なくなって久しく、動向が気になりつつも忘れそうになっていた小沢さん。比較的最近リリースされたアルバム未収録曲集の一枚ですね。はずんでますね。思わず口ずさみますね。元気ですね。元気さの塊だった時期ですね。いち時代を築いたボーカリストですよ。この声は小憎らしい。子猫ちゃんとよろしくやってても悪気なくやってても誰もおこらない。愛らしさこそ、武器であり、今それを越えようとしてもがいている途中なのかもしれ...

5・7・5・7・7

君に言う言葉ひとつも残さずに吸い込まれてく深いああ冬...

欲望541?550(メーター振り切って夏)

・あの夏に戻る・メーターを振り切るスピード・カーブを曲がるドリフト走法で・助手席ですやすやと眠る信頼感・エアーバックに助けられる・後世まで残る武勇伝を語る・オープンカーでドライブ・オープンカーで雨に降られてずぶぬれ・濡れたついでだと服を脱いでドライブ・通報されるがつかまるかよ俺たちが捕まるかよ...

MINI SKIRT/カジヒデキ

なんとなく涙が出そうになったのは、音楽が悲しいからじゃなくて、詩が悲しいからじゃなくてそれを聞いていた頃のあんなこともあったなあこんなこともあったなあという感慨深さにうんざりしていたら後ろから、シティハンターでみゆき(だっけ?)が主人公のハンターを殴る100トンハンマーで殴られたような衝撃が走って。ああしまった、防御をしなければならんのにしまった無防備な後頭部にハンマー。それは呼び覚ます声に似て、...

こんな夢を見た071201

こんな夢を見た。電車で首都へ。やあ今は近未来さ。電車といっても現在のようなのじゃなく、スキー場にあるリフトみたいな形で、どでかい鍵型の金属につかまって釣り下げられて進む。屋根や壁などない。剥き出しの金属に友人とふたりそれに掴まって移動する。首都で仕事があるようだ。雨がふってくる。スベって、わたしだけ落ちる。落ちたらペナルティらしい。カードを引く、と「6歩進む」に従って進むとその目が、沖縄よりもっと...

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なゆら06

Author:なゆら06
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