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昭和15年/上半期/直木賞

(河内仙介作/軍事郵便/一行目は)――明治四十二年十月○日―雲。―「めいじ、や。もういっぺんやり直し」明治四十二年「ちゃう。ええか、めいじ、や、お前が言うとるのは、めいじ、や」どうちがうんすか、師匠「イントネーションがぜんぜん違うやないか」そのイントネーションおかしいですよ...

その6(台風レポーター編)

「その6(台風レポーター編)」では現場より中継お願いします、というアナウンサーの言葉をきっかけに画面は暴風が吹き荒れそれに雨が混ざり荒れ狂う海のそば、波高く、コンクリートを飲み込もうとしている。イアホンをつけマイクを持ったマグロが強い風にあおられ上体をまっすぐ保てないでいる。マグロは苦痛の表情でそれでも置かれた状況を伝えようと必死になっているように見える。スタジオからの音が途切れ、暴風にもだえ打つ...

その5(ゲームマスター編)

「その5(ゲームマスター編)」会場は燃えていた。ゲームマスターたちの気合とテクニックに熱くなった会場はごおごおと燃えていた。会場の一角にいるマグロは、ひときわ目立っていた。当然である時価にして300万はするであろう立派な黒マグロであった。マグロの周辺だけは人々が垂れ流したよだれのせいで温度は若干低かった。マグロはその前足の指先を、穴子のごとく変幻自在に動かして、高度な技を繰り出した。その度に、流れ...

ケータイも持った最初縮まった君との距離4

(日帰り舞鶴編4)牛肉を堪能し、海を見ると船が横切り、波が光る。光、まさに春、風はゆるやかに枝を揺らしてはつつ、つつ、と風景を次のシーンに運ぶ。油断していればはやデザートに移行します。チョコレイトケイキに苺、ベリー、そして、からめるあいすです。からめる、苦さが絶妙で、すっかり大人の味を演出してます。なめらかな舌触りのアイスを口に含みつつ、チョコレイトに手を出してみますと、ほろ苦さが増して青春、苺の...

ケータイも持った最初縮まった君との距離3

(日帰り舞鶴編3)さてすでに、料理に負けているわけですが、次はメインです。6種類の料理から選んで、わたしは、牛肉のクリームマスタードソース添えです。ヴォリュームありそう。おなか減ってますから。ライスがついています。ソースがたいへん濃厚、マスタードも嫌味でない程度にぴりりと香る。牛肉の肉汁がソースににじみ出ていますからそれを逃がさずわたしは絡めとって食べます。ブロッコリーの緑も鮮やかに光る。牛肉柔か...

ケータイも持った最初縮まった君との距離2

(日帰り舞鶴編2)前菜でこのくおりてーならば期待できるではないかぬほほ、と笑う。水を継ぎ足しに来る給仕、瞳はどこまでも清んでいる影のむこう、海に船ぶおおんと汽笛は聞こえんがその溶け合った風景にいる人々も、わたしのために動いているおもちゃみたいな自己中心的な思想、それをあえて持ってきて楽しむ余裕を同時に味わっているんです。料理のたびにテーブルにやってきてかんたんにメニュの説明をしてくれる、なんとなく...

ケータイも持った最初縮まった君との距離

(日帰り舞鶴編1)ロックを生業とする俺そんな甘っちょろいもんいらーん、などと言うパンクロッカーもきっと頬緩みますよ、この美味いランチにゃあ。ちょっといい店、おでかけ休日のランチもうすっかり春です。一枚一枚、重ねた服を減らしていく時期です。気分が浮かれてるうちに海の見える洒落たレストラントについていたのです。どうも久し振りの東京半熟日記カテゴリーを使用する時がやってきました。春ですから・・・管理職は...

5・7・5・7・7

アンドウトルワでしあわせの数を数えてみますアン、パリにいる...

5・7・5

流木をまたいでひとつ海を越え...

5・7・5・7・7

粉雪を集めてみてもまだ白い花嫁は立つ凛として春...

5・7・5・7・7

しゃぼん玉浮かんで波に降りきて女の子はふとこちらを向いた...

5・7・5・7・7

君が下唇つんと尖らせばしけた煙草に火をつける僕...

5・7・5

君の右手まで伸びろよ影法師...

5・7・5・7・7

早すぎたアルデンテのようなふたりひっつき昇る湯気を見ている...

5・7・5・7・7

夕刊を読む父の背に声をかけそびれてのぼるかすみ草の坂...

5・7・5・7・7

誇り高きイージスよ息弾ませて船は沈むが星はまだある...

5・7・5・7・7

君の目にきっと映っている道は曲がりくねってこの街へ続く...

5・7・5・7・7

ラムレーズンアイスを舐める子放って酔ったあたしはシャワー浴びるん...

5・7・5・7・7

背に羽をつけて女の子はふわり冷えたくないわと冬に飛び立つ...

昭和13年/下半期/直木賞

(大池唯雄作/兜首/一行目は)―陸奥国霊山の山巓をかすめて、白いちぎれ雲が東のほうに飛んでいった。―そして、ロープの反動を利用して戻ってきた。...

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なゆら06

Author:なゆら06
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