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昭和46年/下半期/芥川賞

(李恢成作/砧をうつ女/一行目は)―張述伊が没したのは、日本の長い戦争がもう十ヶ月もすると終りを告げる冬のある日のことだった。―そして、翌朝にのっと出る。...

野球/ジャルジャル

キャプテンになって見上げる空はどこか切ない。栄光を掴み取ったものだけがわかる達成感、満腹感、もう手に入れるものはない憂い、そこに漂うやらなにやら忙しいほどの感情、に浸っている暇はない。キャプテンになりチームを大会優勝に導くのが乙なのだから。キャプテンの仕事は高層ビルほどある。もちろん監督はいるのだが、何もかも監督にまかせきりではいけない。そうするキャプテンももちろん存在する、が、俺は自らが動き、把...

冒頭16

回転する天体だった、かつて。...

冒頭15

四日続くと、いいかげんうんざりしてくる。...

メルヘンの果て

勇ましく、先頭に飛ぶのが王だ。続いて、側近、下っ端、料理係、野次馬、銀蝿など群れを成して民家に向う。王の指揮のもと、統率の整った軍隊さながら、一糸乱れぬ隊形で。すべては王の命により、唯一絶対の、本能に組み込まれているその命に従い、彼らは唸りを立てて飛んでいた。民家、草津家の面々はそんなことはつゆ知らず、一家団欒でTVなどをぼおっと眺めていたり、CDを大音量で聞いていたり、それぞれ、平日の夜のくつろ...

昭和41年/下半期/芥川賞

(丸山健二作/夏の流れ/一行目は)―まだ五時なのに夏の強い朝の光は、カーテンのすきまから一気に差し込んできた。―ハワイの底力を見た。...

冒頭14

血液が流れている音が、静かに響いてくる。...

冒頭13

眠いのは仕方ない、博史はそうつぶやく。...

5・7・5

てんてんと点滅をする街灯の下であなたと踊れかげろう...

冒頭12

あんな親子、こんな親子。...

昭和58年/下半期/直木賞

(神吉拓郎作/私生活/一行目は)―なまあたたかい夜だった。―毛布を3枚に減らそうと思った。...

冒頭11

急いでいるわけではない。...

昭和35年/上半期/直木賞

(池波正太郎作/錯乱/一行目は)―堀平五郎手製の駒は、風変わりなものである。―心臓の形をしており、平五郎はそれを「ハート」なのだと言っては赤面する。...

頬を伝って飛んでゆけどこまでも

(雨の蒜山高原編4+倉敷)ようやく晴れた。さて去年に引き続き美観地区だ!スケッチする人やけに多し。...

5・7・5・7・7

くつしたを脱ぎ捨ててしまえ波のない太平洋に4本の足...

平成16年/上半期/直木賞

(奥田英郎作/空中ブランコ/一行目は)―地上十三メートルのジャンプ台に爪先立ちし、山下公平は軽く目を閉じ、深呼吸した。―そして意を決したように目を開くと、最後に残ったブリーフを脱ぎはじめた。...

思いでぽろぽろ

(雨の蒜山高原編3)...

コオロギ

怖い映画を見て眠れなくなった夜です窓の下ではコオロギがぱたぱたと羽ばたきます「素敵な歌を歌うから瞳を閉じてしまいなさい そうそうあなた本当は、お母さんの子ではありません」あーもうめんどくさい事思い出した僕はつぶやくよ、さようなら薄く頬が光ったの、涙のあとだとあなたは少し笑います...

5・7・5

名月を意地でも引きずり出す仕事...

夢を乗せて走るけど退屈な景色

(雨の蒜山高原編2)でかい犬、牛と対峙する。吠えることなくにらみ合った両者はひとまず一歩下がり、お互いの様子を覗っている。次に攻撃を仕掛けたのは、牛であった。牛は自らの牛糞をふろろろろろと垂れ流したかと思うと、その匂い、音などに紛れて偲びさながら犬の背後に立っている。何時の間に、と犬は狼狽する。拙者の鼻、耳をもってしてその動き、気配を全く感じる事ができなかった。そうかふふ、そうか、犬はつぶやき不敵...

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