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ばらの花/チームロック

完結する勇気、をもって正真正銘の名曲。ワンダーフォーゲルと合わせて、発表され程なくしてくるりの代表作と呼ばれ、いまだその座を揺るがすことない。感情を排除して淡々と叙景を綴る詩、抑揚のないメロディ、いわば、これがサビでここがAメロで、というような分類は無用、であるにもかかわらず、それぞれの胸にぐっとくるポイントが多数用意されていて、「安心な僕らは旅に出ようぜ/思いっきり泣いたり笑ったりしようぜ」この...

まぐろ その16(夏祭り編)

「まぐろ その16(夏祭り編)」焼きトウモロコシのこうばしい匂い。しゃんしゃんと祭囃子が遠くから。浴衣姿の人々は、ゆっくりとした速度で右へ左へ、りんご飴片手によそ見する女の子の瞳がとらえたのはマグロであった。金魚すくいの露店をマグロは出していた。何人かマグロの金魚すくい屋にて金魚をすくっていたが、子どもも大人も、金魚などまるで頭に入ってはいなかった。無理もない時価にして300万はするであろう立派な...

近未来/キセル

お墓でランチを食べながら/関係ないけど途方にくれる「ピクニック」の絶対あんまり意味考えてないだろうと想像してしまうような詩で、しかし、このふわーっとした声質に包み込まれて、それがあんまり感じない、ただうたの一部として溶け込んでしまっています。キセルは数年前に京都駅ビルでライブをしたのを観たんですが、ちょうど春先で肌寒いような、あったかいような、風が吹いていて、音が広がっていくのを感じました。ぐんぐ...

京都の大学生/さよならリグレット

らららぁーらららぁーらららぁーと3連のリズム、ほの悲しげな旋律に乗り、学生さんは京都の街を踊る。低い空に浮かんでいる雲はたよりなげな速度で西から東へ。パリと京都、遠く離れた二つの街を舞台にしゃんしゃん踊ります。まず、ぼんやりと詩の内容など関係なく聞けばいい。ワルツの調べに身を任せて陽気に舞えばいい。大勢の人々が同じように踊っている自分の意思とは離れたところで、お祭りの空気を満喫する人々、その顔に笑...

yanokami/yanokami

浮遊感の二乗です。もともとふわふわとしたどっちつかずな音を並べて組み合わせて表現したハラカミさんと、またまたふらふらしてて気まぐれな歌声であがったり下がったり泣いたり笑ったりに忙しい矢野さんの、誰もが予想していたユニットですから。ちなみにアルバムのよさもさることながら、特別サイトのクオリティも見逃せません。すべてのジャンルの頂点にある才能をかき集めてできた総合格闘技のような奥行き!良くて当たり前、...

まぐろ その15(家政婦は見た編)

「その15(家政婦は見た編)」奥様には絶対に入ってはいけないといわれた。私だっていわばプロフェッショナル、禁止されたことを厳守することが何よりも大切だって知っている。だから今回も守ろうとした。しかしこれは不可抗力、どうしようもなかった。入ることはおろか近づいてもいけない、奥様はふんふん鼻を膨らませてそう言った。あの顔で迫ってこられたらたまったものではない。それは分かっている。だから守り通すつもりだ...

まぐろ その14(執刀医編)

「まぐろ その13(執刀医編)」手術中というランプが消える。自動扉が開き中から白衣を着たマグロが疲れきった面持ちで出てくる。駆けつけていた重態患者の妻はあっけにとられた。妻は一瞬状況を忘れてよだれを垂れ流した。当然である、時価にして300万はするであろう立派な黒マグロであった。立ち会った別の医師、手術助手などもマスクはよだれのためにぬるぬるしていた。われに返った妻が恐る恐るマグロに詰め寄る。「先生...

5・7・5・7・7

空き缶のねぐらへ急ぐ父蟹のいく手を阻むはどじょうの姉妹...

5・7・5・7・7

白黄色赤緑青紫とくじらは色を飲み込んで吐く...

あくび

 あなたはあくびを殺しながら私の右腕に腕輪をつけた。ふたりおそろい、しろつめくさで作ったの。 「ではいきますか」あなたの声がやけにのんびりと聞こえる。 「うん」「寒くない?」「大丈夫」「では」「はい」あなたは私の手を握った。ほんわりと優しいぬくもりが伝わってきた。冷たいなあ、とあなたは夜空にむかって笑いかけ、暗い穴に入る。手を引かれた私は振り返る。しんしんと雪の降ってくる空を見て、少しのあいださよ...

NASA×NASA

いいえいいえ、何もしなくていいんです。ただ眠っているだけで、3ヶ月間眠るだけで180万出します。逆におきてもらうと困るぐらいです。寝ている状態なら何をやってもらってもかまいません。本を読む、語学を学ぶ、映画を見る、よりどりみどり。言い換えれば、夢を見ているだけで、その夢に対して我々が180万を与えましょう、というわけです。どうですか?いい条件でしょう。あなたのような方にピッタリだと思いますよ。ぐう...

ラジオCM(トヨタ・ヴィッツ編)

実況「第三コーナー曲がって直線に入った先頭にぐぐーんとあがってきたのはやはりヴィッツほかを引き離して独走状態、向かうところ敵なしかヴィッツ、今、一着で、ゴール。かなり遅れてスケスケパンタロンが2着で今ゴール。ああっと!?審議ランプがつきました!ええと、何か審議されるようです。放送席からはダントツに見えましたが・・・、ただいま結果が出ました、な、なんと!ヴィッツは馬ではない!?競馬実況歴20年の私をはじめ...

ロシアのルーレット/図鑑

無責任きわまりのない詩に、翻弄されることが心地よく、その心地よさといったら、本来の自分に戻るための、忘れていた感覚を蘇らせたときの、衝撃。殺すぞ、なんて教育上つかってはいけません、絶対そんな言葉使う子はろくな大人になりませんよ。いいんです。好き放題やっていたなぜなら、ただ僕らは若かったし、何をやっても許される時期だったから。本当はそんなことやりたくなかったんだでも、こんな風にすればみんなが喜んでく...

カレーの歌/チーム・ロック

これは、とてもちいさな窓のそばで僕らは凍える笑顔のままで/カレーの香りは君と同じでちいさくてやさしくて忘れてしまいそうとピアノのたいへん弱弱しい調べに乗せて歌われる、やっぱり冬に窓際で聞くとじいんと響きます、たとえいなくなってもずっと覚えているから、と言うけれど、そんなものすぐに忘れてしまうものですから、弱弱しい微笑みを見せないで、あははと笑うか、びえーんと泣いた方がいいじゃないですか、はっきりし...

平成13年度/上半期/直木賞

(藤田宜永作/愛の領分/一行目は)―吹き降りが屋根を激しく叩き、中空をくぐもった陰気な音が走っている。―今年4度目のお誕生日会の日。...

虹/さよならストレンジャー

不完全の果実はかくも美味い。虹のイントロが鳴り出せば、はたと止まってしまう思考、ギターの轟音とまだ複雑でなくごくシンプルなベース、ドラム、こみ上げてくるものが、涙であるのか、胃液を含んだ溶けかけのいちじくかなにかか、はあなた次第です。丘の向こうから?と歌いだし、思考はゆるいカーブを描いて大きなビルの影にじりじりと歩み寄る。大きなビルの裏には、さらにたくさんの高いビルがあり、その奥行きにおおいに戦く...

ラジオCM(朝日新聞編)

水に落とす音男「ああ!しまった朝日新聞を落としてしまったぞ」水の中から何かが現れる音女神「あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですか?鉄の斧ですか?」男「わたしが落としたのは朝日新聞なんですけど」女神「正直者のあなたには、金と銀と鉄の斧をあげましょう」男「え、でも、朝日新聞は?」女神「あげましょう、では」(女神が沈んでいく音)男「え、え」N みずうみの女神も夢中、朝日新聞...

LOVE/COIL

しばしの沈黙を破ってリリースしたシングルは打ち込みときた。これは必然といえますよね、くるりやらスーパーカーやら打ち込みブームみたいな時期に突入してました、そこにきて宅録、まさに本領発揮したいところですからね。先行シングル「Loveless」の出来は最高です。才能のある人たちは結局何をやっても卒なくこなすばかりか、新たな衝撃さえ吹き込んでわたしたちをあざ笑うのですね。音のおき方、もともとやってたんじ...

5・7・5・7・7

サイフォンの泡は細かく音をたてしんしん沈む粉雪だつた...

5・7・5・7・7

うつららと瞳重たげなあなたの手首見つめているのはシヴィラ...

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Author:なゆら06
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