Entries

スポンサーサイト

5・7・5・7・7

南から届いた波に抱かれて津軽の貝は水を吐き出す...

まぐろ その25(駄々編)

「まぐろ その25(駄々編)」なんて活きの良さだろう。誰もがそう考えていた。ただしそれがなぜこの場所にいるのかなんて誰にもわからなかったし、誰も興味がなかった。マグロがおもちゃ売り場の前でぴくぴくぴくぴくと震えている。時価にして300万はするであろう立派な黒マグロであった。なにかの催しかしら、斬新なデパートの戦略的な催しかしら、あるマダムはそう考えていた。しかし、しばらくそれを見ていても一向に係員...

まぐろ その24(外国人観光客編)

「まぐろ その24(外国人観光客編)」生臭い匂いがふんわりと漂ってきた。店主である剛司はその匂いの方向に目をやる。するとそこに立っていたのはマグロであった。実に見事なそのマグロは時価にして300万はするほどであろう、剛司は瞬きをしながら、らっしゃい、とつぶやいた。マグロを客と認識した自分に驚きながら、しかしマグロが店の商品をまじまじと眺めている風はまさしく客そのものであったため、長年の商売魂がそう...

まぐろ その23(デリバリーピザ編)

「まぐろ その23(デリバリーピザ編)」チーズのとろける匂いは時に人をも殺す。死んでしまいそうになるぐらい鼻をかすめるそのいい匂いを放ちながら、ピザはバイク後方の籠にしっかりと収納されて、ある民家に向っていた。ある民家では、今か今かとピザを待ち望む餓鬼どもがうるさい。ピザピザピザと口々に、というのはある民家にはいまちょうど親戚の子が来ていて、腹が減りましたな奥さん、などと粋な口調で自分よりも30ば...

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。