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尊氏像の手首持ち去られる

手首と言っても左だった。左は警戒しなくてもいい。攻撃をする場合にも尊氏は右が主だったし、左はもっぱら守り担当だった。だから当面、攻撃を予測する際にしても、これは重要な情報だった。右ではない。それだけで、強くなれた、所詮左、ゴキブリが這ったようなへなへなしたパンチを繰り出してふすふすと音を立てながら骨が折れるようなものだ。一変したのはある情報が広まったからだ、左手にマシンガン。右以上の破壊力、まるで...

オヤジ狩りは顔を見られるし、詐欺は時間がかかる

オヤジは決して庭先になっているものではない。たわわに実り、家人がさてさてと収穫し、冷蔵庫で少し冷やしてデザートに食べるものではない。そこにあるオヤジの生きてきた人生を味わうものだ。それぞれの味がある。オヤジだって若い頃があって、恋もしたし悪さもしたし、だけどいい思い出だよほんと、と言える充実度。さて、味は複雑で、すっきりさわやか、薄いのだけど、とても薄いのだけど、濃厚さ、とかしゃべってたら、こっち...

ザ・首相

まだ立ち上がりやがった。つばを飲み込む、のどはからからに乾いていた。ひどく右手が痛かった。ほのかに赤くなっている。立ち上がった首相の頬はその倍ほど赤くなっていた。いや、すでに青くなっている。長期間にわたって殴り続けているにもかかわらず、首相は立ち上がってきた。さらに、立ち上がるたびに薄ら笑いをし、非常に気味が悪かった。お前の力はそんなものか、外務大臣の左フックの一発にも満たないではないか、そんなつ...

犬猫に育てられた少女

わにゃんと鳴いた。わにゃん。犬が右に、猫が左にいて、少女はそのどちらかを選ばなければならなかった。犬には犬の猫には猫の事情があった。別れは必然だ。ワニャンと鳴いてその親として自分を育ててくれた両方に媚を売っているようであった。媚を売る少女は健気で、とても美しさを備えていた。光が差し込む、その先に少女は目をやる。眩しすぎるのかすぐに目を伏せ、困ったなあと言う風に、首をひねる。猫ははやくもじれったそう...

定額給付金狙いの台本

手下「ボス、できました!台本できました!読んでみてください!!」犯:どうもごめんください婆:なんじゃあんたは誰じゃね?犯:おばあちゃんどうもこんにちは、わたくしはですね、息子でございますよ、忘れましたか?婆:孝介かい?ちょっと違う気がするが、犯:おばあちゃんたらまったく、忘れっぽいんだから。孝介ただいま帰ってきましたよ婆:あらあら、よく帰ってきたねえ、で孝介の耳はどうしてそんなに大きいんだい?犯:...

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なゆら06

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