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舞姫5

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舞姫4

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トラック燃え郵便物が灰に

何だとバカやろう、激怒したのは本田で、なぜなら手紙が燃えてしまったから。灰になってしまったから。その手紙は必ず届けなければ鳴らない重要な手紙だった。そんじょそこらの手紙でない。それが人類の運命すら決めてしまいそうな重要な手紙だった。本田にとってだけでない、人類にとってもである。そんなに重要な手紙が燃えてしまった。本田はわなわなと震えた。これから起こることを想像して、想像したくもなかったが、想像する...

性感組長來未

わいは猿や、性感組長猿や、と女は低くつぶやいて台湾に降り立った。にもかかわらず、背筋をピンと伸ばして二本足で歩いている。女は何か挑戦的な服を着ていた。露出度が高く、男を誘惑するような服であった。実際、猿であるにもかかわらず、男たちは女をじろじろと見て、口笛を吹いてはやした。その口笛に乗って、踊るように、腰を振って歩いていく女は妖艶であった。実に妖艶であった。さらに男たちは盛り上がってはやし立てた。...

徒党の上手な辞め方

組んでしまったものは仕方がない。今はそれをどうやってやめるかだ。安易にやめようものなら、それみなあいつがやめよるぞ、とばかり寄ってきて代表者に担ぎ上げられてしまう。そんなことになれば、やめようとせず平凡で当たり障りなく係員ぐらいでこそっといるほうが得である。だいぶ得である。もし君が、人の上に建つのが好きで好きでたまりません、という得な性分の人であればどんどん担ぎ上げられればよい。徒党ではそういう人...

祝日、ロープを持って

遠くに落ちた僕たちは冒涜された毎日に仏が差し出した手を振り解いて喧噪の真ん中の場所でロープを切ってしまおう...

舞姫

ヘルシンキで購入した余の派手なシャツは、日本の風土、気候には合うことなく、タンスのこやしに成り下がるのである。娘は燦々と歩を進める。トナカイ肉の匂いが鼻に残っている。独特の臭み、ベリーソースの酸味、甘み、それらは余の体を地面に沈める。地面すら、余を呼んでいるのである。嗚呼、あの、曇った空の閉塞感、ビルディングが高くさらに空を追いやる。迷い込んだ風は余の派手なシャツを緩くはためかす。であるならば、ト...

たけのこ

 よいこらしょ、よいこらしょ。 と、言いながらおばあちゃんは登っていく。 犬のモモがぼくを引っ張ってくれるからなんとかついていってるんだけど、もう山に登るのなんか嫌になってきた。 いつもならまだまだお布団の中で眠っている頃だし。おばあちゃんはぼくを気にかける様子もなくどんどん進んでいくし。 おばあちゃん、ちょっと待ってよ、とぼくは言う。 どうしたまあちゃんもうしんどいか、とおばあちゃんは振り向く。...

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なゆら06

Author:なゆら06
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