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椎名林檎のCDは何故売れなくなったのか?

林檎は娘である梨にご飯を食べさせなければならないから、CDを売らなければならない。売るためには何をすべきか考える。東京事変のメンバーが揃ってガストに集まる。いかにしてCDを売るか考える。例えば、ドラマのテーマソングにしてはどうだろう。CMにつかってみてはどうだろう。どれもいままでさんざんやってきたことだ。その一歩先が思いつかない。ジャケットを印象的にするなんてどう、という方法もある。肌の露出を増やして、...

龍馬居酒屋

ラッシャイ、とは言わず、よくきたな、と店員は出迎える。さあ、こちらへ、と席へ案内する姿は維新の士。まあ、飲め、と有無を言わさず酒をつぐ、冷や酒である。ぐいっと飲み干すと彼は話しはじめる。たいていは昨日の出来事とか、仕事中におこた他愛のないことだけれど、その話し方はまるで明日の日本を思って夢と希望に溢れている。時々、じゃけんのう、と挟むのも忘れず、さつま揚げも勝手に持ってきてつまみながら。客は最初の...

092:夕焼け

唇を染めた夕焼け日が暮れてママが女に代わるきっかけ...

女優・桜井幸子

幸子は服を脱ぐ。するするするとあっという間に着ている服を脱ぎ、下着姿になる。下着はあらかじめスタイリストによって渡されていた黒のレース、大人っぽい下着である。幸子の白い肌によく映えている。では、いきます、という声がなければ誰もがその姿に見とれていたことだろう。女も例外でない、それほどまでに彼女は美しかった。かけ声がきっかけになって、現場が動き出す。カメラは回り、照明はごく自然に映るように調整される...

3行その2

どこへいったんだろう。泣き止んだ母が炊いた豆ごはんの中におばあちゃんはいた...

軽やかに脳、空へ

すごいスピードで計算をしている、計算博士と呼ばれている、目にも留まらぬスピードである、1+1が26万ぐらいになってる、だけど誰も指摘できない、すごいスピードで計算してるから、計算博士に遠慮してる、博士自身も気づいてる、自分が適当に鉛筆をうごかしていることを、計算をしているわけではないことを、どっちかというとダンスをしていることを、リズムは極限まで早くなる、だから計算するどころでない、だけどやめるこ...

平成13年/下半期/直木賞

(山本一力作/あかね空/一行目は)―深川蛤町の裏店が、宝暦十二(一七六二)年八月の残暑に茹だっていた。―箸が伸びてきてつまみ上げ、口に運ばれた。大仏だ。...

合気道部のターニャ

ターニャ君は道草して駆け出すはず中学生の兄にあっかんべえしてサマーヴァケイションを祝福する地面を踏めボロ雑巾を拾えば頑なな老婆また市場にて林檎を齧るソルティードッグをこぼすルルルラララ...

寝仏さんもすっきり

寝仏さんはあくびをかみ殺して手を伸ばし、転がっていたまんじゅうをつかむ、そそくさと口に持ってきて食う。くちゃくちゃ音を立てていかにもきたならしい、しかし仏だから誰も何も言わない、注意などしようものなら自分に不幸がもたらされるかもしれない。現にたまりかねて去年、それはどうかと思いますよ、などと指摘した男は今年の夏にたちの悪い風邪をひき、未だ鼻づまりのずるずる状態で、医者お手上げ。まるでお手上げ。それ...

平成5年/下半期/芥川賞

(奥泉光作/石の来歴/一行目は)―河原の石ひとつにも宇宙の全過程が刻印されている。―そしてその石の下のダンゴムシはそれを読んでいるんだよ、と昆虫博士の秀樹は語りはじめた。...

091:冬

悲しみは渦巻くあくをすくうほど濃くなる冬の日のキムチ鍋...

TEENAGER/フジファブリック

ボーカル/ギターの志村さんが突然亡くなりました。大好きなバンドではありませんが、妙に気になるアイツみたいなバンドです。音楽シーンでここだ、という誰もいない場所にすとんと収まっていて、これからも数々の名曲を残していくはずだったのでしょう。若者のすべて、がいい曲で、こんな曲も書けるがあえてそのつぼは外して突き進むぜ、という感じが全面に溢れててかっこいい。才能でしょう、ひねくれたこと信じて突き進むのよ。...

昭和52年/下半期/芥川賞

(高城修三作/榧の木祭り/一行目は)―背の山で一等高い火の木山が上の方から色づき始めると、誰となく火きりの唄を口ずさむようになる。―すぐ裏に立つ天狗の威圧である。...

昭和42年/下半期/直木賞

(野坂昭如作/アメリカひじき/一行目は)―炎天に、一点の白がわきいで、あれよと見守るうち、それは円となり、円のまんなか、振子のようにかすかに揺れうごく核がみえ、一直線にわが頭上をめざし、まごう方なきあれは落下傘、にしてもそのわきいでた空に、飛行機の姿も音もなく、はて面妖なと疑うより先きに、落下傘は優雅な物腰で、琵琶、白樺、柿、椎、百日紅、紫陽花、と気まぐれな取りあわせの、びっしり植えこまれた庭先へ...

ワルツ・フォー・FFXIII

彼女は踊っているような動きで鎖がま振りかざして、歌声はこの喧噪の中でも確かに響き渡る荒野。その歌声を聴いて敵はしばし安らぐ、朽ち果てる前の休息を彼女はくれてやるのだ。彼女が近づき、我に返る頃にはもう遅い。その鎖がまが肩から腹にかけてぐさりと食い込み、内蔵を引き裂く。一瞬、何が起こったのかわからない。鋭い痛みは遅れてすぐにやってくる。敵の叫び声がこだまする荒野。彼女は返り血を受けて、艶かしい。露出度...

昭和49年/下半期/直木賞

(半村良作/雨やどり/一行目は)―マンションでございますと威張って言えるほどの建物ではないが、とにかく会田マンションという名がついていた。―だから、マンションざますよ、と言った。...

法王、店頭で転倒、天皇は健康

女性に引っぱられて転倒する法王。おっとっとと大慌て、そこらへんにあったフルーツをむさぼりとって転倒するのを避けようとしたけれど意味なし、そこはスーパーの店頭、夕方の喧噪、主婦達の庭、遊び回る子供達はしゃんしゃんと鳴る鈴の音、ぐだだだだんと転倒。一瞬、時が止まるけれどすぐに動き出す。誰も他人のことになんか関心なし。主婦は忙しい。で法王、激怒。誰も助けてくれないし恥ずかしいし痛いし法王はその複雑な想い...

090:長(なゆら)

標的の生命線はまだ長く死神はアイス最中をかじる...

飛べないペンギン・亮

亮は自分のふわふわの体毛を撫で、その中に潜んでいるダニを探した。ダニのせいだ。ダニのせいで僕は飛べないんだ。そうにちがいない。亮はつぶやいて、必死でダニを探した。鳥類であるにも関わらず、自分が飛べないことにコンプレックスを感じていた。飛べない、と指を指されるのが最も嫌いだった。さされた日にゃあ、つかつかと近づいていってふわふわの体毛の中に隠してあるシャープペンシルでつついた。それを3時間ほど続ける...

平成5年/下半期/直木賞

(大沢在昌作/新宿鮫無間人形/一行目は)―夕暮れの靖国通りに、3人の少年が立っていた。―そううち見事な扇型に開いた。...

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