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022:カレンダー(なゆら)

カレンダーめくって書いて来月の春子の生まれる日に二重丸...

身透視型スキャナーDE成田

見えるよ見えるよ全部全部うひょうひょと嬉々として徳永さんのボディラインを直視。彼女はそんなに性能の良い機械を使っているとは思っていない。だから恥じらいなど全くなくて、何でもないような顔して立っているだけ。それがまたそそられるんじゃに、とさらなる直視、直視に次ぐ直視のために目の奥がぞくぞくと痛み、頭の奥がぼんやりと痛む。徳永さんは何か変だと感づいて、声を荒げる、何か変だ、わたしの身体に良からぬことが...

021:狐(なゆら)

あの月を化かす狐になりますとつぶやく影は横顔の春子...

020:まぐれ(なゆら)

おしゃぶりをきゆうとくわえたままぐれた春子の機嫌をとるための歌...

019:押(なゆら)

日曜日春子は少しおしゃれして自転車を押す日曜日終わる...

018:京(なゆら)

ある古都の北の方からやってきた春子は笑う春子は歌う...

017:最近(なゆら)

「好きな子でもいるのか?」夫は耳打ちをする最近の春子は虚ろ...

016:館(なゆら)

図書館を出れば真冬に包まれて春子はムラカミハルキを握る...

Smuggling 'ring leader' held

花を飾ります。部屋が華やいできます。待っているとあの人はやってくるのでしょう。わたしは次に料理を作ります。ちょっといつも作らないような凝った料理を。とんとんとたまねぎを細かく切っていますと、目がしみてきて、痛くなる。痛くなるのですがそれで怖じ気づいて切ることをやめてしまえば凝った料理を作ることなどできません。ひるんでいるひまなどわたしにはあろうものか、叫びます。叫んで、マンションのわたしの部屋の隣...

キャ♥バ♥クラ

ユニオンは立ち上がった。キャバクラ嬢の境遇を改善するためによいっしょと立ち上がって大きく息を吸い込んだ。これから大変になりそうだから、まず王将で腹ごしらえでもしようと立ち上がった。ユニオンは家臣の橘に声をかけ、ともに王将に向かう途中、老女とすれ違った。老女はシワに覆われていたがそのシワのはてから見る素顔にはきりりとした線が感じられ、おそらく若い頃はぶいぶいいわせたであろう片鱗がかいま見れた。ユニオ...

爆弾発言

これは爆弾発言である。紛れもなく爆弾発言であり、さらに言うならば実際上の意味からも爆弾である。彼が発言した直後に半径2km範囲内生存率は2%という数値として現れている。なにが起こったのか、それを説明するには随分さかのぼらなければならない。そして正確に記するためにあえて、関係のないことも記述する。一件関係のないように思えても後で考えてみればつながっているということは往々にしてあることである。まず、そ...

北緯60度27分 東経22度00分(365日空の旅)

(トゥルク群島 生成過程の浮氷)フィンランドの空を飛んでいる。1月8日。白く時に青い氷は鋭いとげを持っているばらである。青いバラはその辺一体に私の身体を突き刺そうととげを突き立ててみる。こちらとてみすみすさされて愛の血を垂らし、徐々に生き絶えることは避けなければならない。私にも家族がいる。世界のどこかで私の帰りを今もまだ待っているであろう家族が。よって、私はその青いバラに戦いを挑みにかかるのだ。さ...

ボディペイントをする女アザラシ

くうくうないている、声は天を貫き世界をわける。わけたらでてきた黄身はじゃぼんと地面に落ちてきて一面を黄色に変えた。アザラシは乙女で、人間にしてちょうど20歳、ほてった頬が愛くるしい年頃。ひげをぴんと伸ばせば文明開化の音がする。彼女は落ちてきた黄身を身体に塗りたくり、モンシロチョウの絵を描く。東京ドームにして8個分ほどの大きさの黄身だったから、すでに彼女も黄身色に染まっていたわけであるが、それでも何...

南緯22度03分、東経17度02分(365日空の旅)

(ダマラランド地方 日没後のスピッツコッペ山)ナミビアの空を飛んでいる。1月7日。山は赤く、私は日没後の青白く暗闇がむこうから押し寄せる空にいて、山の頂上、その先、尖ったところに目をやる。大きな岩のようなその山は、うねっていて所々崩れている。ぼろぼろと落ちていく岩のかけらはやがて転がり角が取れて丸くなる。丸くなればつみ上がることなく、柔らかい土のようにほろほろとそこにある。ああ、赤いその土の毛布に...

女より仕事に打ち込め。だが、本は読み続けなさい

それはちょうど5月の連休が終わり、みんな仕方なく仕事にでてきて熱いお茶を煎れてずずずずと惜しむようにすすっていたとき、西田くんは言い出したのだ。西田くんはまだ20代の半ばこの仕事をはじめて4年、普段はおとなしく滅多に口を開かない、無駄口も叩かずじっと仕事に集中して、しかし相づちは打ってくれる。目立たないけれど妙に存在感がある私の部下である。何の脈絡もなく、女がどうこう言った話を誰かがしていたわけで...

イタズラ少女

あたしは幽霊なんて信じないから、ばかばかしくて笑っちゃう。白い服着て、髪を垂らして、暗い入り口の所に立っているだけで入ってきた人はみんな驚く。例外なく。崩れ落ちる人もいるし、悲鳴を上げる人もいる。ある人なんて怒って殴り掛かってきたし。暴力はいけない。驚いた自分が悪いんじゃない、そんなこともわからないで大人やってるのかしら。年齢の高い人がだいたいそう。築き上げてきたプライドってやつ?が理性を崩壊させ...

凍結乾燥の卵焼き

できたてをそのまま真空状態のビニール袋に閉じ込めた奇跡の卵焼き。美味しさは世紀を超える。そうです、ついに、おふくろの味がいつまでも。生前に作りためておけばいくらでも。卵焼きは事実上の永遠の命を得たのです。もう、めんどうな継承や記録は必要ありません。手書きのレシピなんて面倒くさいこと山のごとし。今日からアナタも冷凍保存。我が社の技術が世界を変えてしまいます。おふくろは今すぐに我が社の会員登録をするこ...

魂のゆくえ/魂のゆくえ

これはポップスポップス。どんどんどんどんポップス。いやいやいやいやいいですよ。単純に愛せる。まあまあまあまあ、あ、裏声。裏声の使い方、それはメインとして使うよりも合わせる妙つうの、それ、わたしは好きよ。乱打されるピアノの調べが効果的に曲の厚く塗りたくっている。それによって防御力が高い。思い出せなくなる、繰り返しのメロディは、単調なんですけれど、そのピアノやら意外とダンサブルなドラミングが支えて、な...

ブルー・ラヴァー・ブルー/ワルツを踊れ

あんまり何も感じない歌でした。半端な印象です。ピコピコとした電子音も、抑揚のないメロディも、意味深な歌詞も、渋めのギターソロもくるりのそれであることは確かなのに、印象に残るものではない。それはつまり「ずれ」かもしれません。等身大でぴったりと合っていたくるりのそれぞれと、進化する過程で広がりが当然出てくるわけですから、その広がりに私が追いつけなくなったと解釈する。なんて好意的。この曲、このアルバムに...

拝啓

芥川賞をください。とにかくください。くださればそれで結構、実に結構。あとは何も言うことはありません。ただし、今すぐにください。今すぐでなければ意味がない。ただくださればいいのです。簡単なことでしょう。話し合いがなされるのであれば、そこで、展開を私の受賞に持っていけば言い訳です。簡単な話でしょう。私には時間がない。他のものにはまだ可能性がある。次にくれてやればいいわけです。私は次がない。ない確実にな...

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