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実在しない住所

実在しない住所に住んでいる。実在しないから地図にも載っていない。誰に聞いてもわからない。ほとんどの人は木月もしない。その隙間に住んでいる。生活は普通にできる。存在しない住所だからといって、困ることはない。郵便が届きにくい、というか届かない。郵便局留にしないといけない。少々めんどうくさい。友人が尋ねてくるときに説明しづらい。いや、うそをつきました。尋ねてくる友人などいない。届く郵便などない。実在しな...

グッドルッキングガイと、パーティをしてます

パーティは佳境に入りました。みんな衣服を脱ぎだして、水を掛け合ってます。水だけではありません。中華あんや珈琲ゼリーも掛け合ってます。奇声が上がっています。所々眠っている人もいます。みんなセレブです。普段セレブである故にその抑圧されたストレスを解消するためにはしゃいでいます。誰しも解消が必要です。解消しないととんでもないことになります。ストレスはもやもやと霧のように身体から立ち上り、竜のような形にな...

その母親世代の方が速かったの

「実際速かったから、みんな豆腐屋を追いかけてたわけ」「豆腐屋?」「豆腐屋は待ってくれない、すごいスピードで走っていく」「豆腐屋、目的何なん」「豆腐屋の目的は豆腐を売ることよ」「じゃあゆっくり走らなあかんやん」「その辺は主婦の微妙な心理というやつよ」「というと?」「逃げていくものは追いたくなる」「いや、だからって」「あの頃主婦は豆腐屋を見るたびに走ってたの」「そんな毎日豆腐いる?」「いるかどうかじゃ...

赤いパンツ姿で廊下を歩くジョンの姿を明け方にとらえた

「ジョンて?」「もちろん、ジョンレノン」「ジョンレノンが赤いパンツで廊下を歩いていたって?」「そういうこと」「ジョン、亡くなってるよね?」「え」「けっこう昔に、ピストルで撃たれて」「そうだっけ?」「知らんの?」「知らんよ」「撃たれてるの」「うかれてるんじゃなく?」「ジョン、うかれてない」「浮かれたんで、撃たれたのかな」「あるいはそうかもしれんけど」「でも見たし」「ジョン?」「イマジンを歌ってたし」...

落下したと

知らんけん、無視したと。うちは星なんぞ落ちてくるもんだと思わんかったし、今でも信じてないんで。星が落ちてくるとしたらそれはこの世の終わりなんじゃないかっていう話もある。星に誰か乗っているのか、乗ってて、地球人に話しかけてくるのだろうか。言葉は?言葉は理解できるの?絵を書くのだろうか。絵を使えば人種は関係ない。理解できるだろう。星に乗ってやってくるぐらいだから、すごく発達した文明の人だろう。絵なんて...

野球場に不時着したヘリが炎上

立ち上る炎を見ていた。彼と二人、少し離れたところで。ここは安全だから、と彼はわたしの手を握ってくれた。わたしはブルブルと震えていた。怖かったのではなく、寒かったのだ。まだ夏の恰好をしていた。Tシャツとジーンズだけでかなりラフだったと思う。いつの間にか夏は終わっており、秋が始まっており、風が冷たかった。炎はすごく立ち上っているが、ここまで、その熱気はやってこない。それぐらい遠くに離れているってことだ...

光より速いニュー

ニューは猫である。三毛猫である。ニューという名になった理由は色々あるけれど、一番大きいのはニューと鳴くからだ。ニューニューと鳴いていたのを父が拾ってきた。ほら見てみろよニューニュー言ってるだろ、きっと腹が減ってるんだ、と父はなぜか得意気だった。捨て猫を拾ってきた高揚感だろうか、父の頬は少し赤くなっていた。父は拾った状況を一通り説明すると猫に対してすでに興味を失ったかのように、缶ビールを冷蔵庫から取...

若いからしょうがないよね

若いって良いよね。なんでも許されるような気分になるからね。そんなことないんだけどね。誰かがちゃんと謝ってくれてるんだけどね。若い頃には気づかないんだまったく。それが若さの特権よ。若さってのはいつまでもあるもんじゃない。いつかなくなってしまうもんだ。それは知ってるよね。いつ気づけるかだよね。気づけるか気づけないかで人生が変わってくるんじゃないかって思う。気づけたらそれだけで十分だよ。ほかには何もいら...

赤と青の花柄をちりばめた

ちりばめないと評価されない。ちりばめるだけで評価されるようになっている。ちりばめることは、すでにルールになっていた。ちりばめ方をどうするかに個性をだす。ちりばめないと仲間にも入れてくれない。ファッションは自由だ。とかつての業界トップはいう。過去の栄光にすがっているのだ。もう誰からも相手にされない。かたくなにちりばめることを拒んでいるからだ。ちりばめることの有効性に全く気づいていない。業界トップであ...

夕方から豪雨も

「降ってきたし」「風も強いし」「腹が減った」「パンを食べよう」「パンはないわ」「パンがなければケーキを食べれば良いじゃない」「ケーキもない」「じゃあなにがあるの?」「もずくスープなら」「もずくスープは食べ物に入りません」「入りますって」「もずくスープは飲み物です」「解釈は人それぞれ」「飲みますか?」「飲みます」「ではどうぞ」「ありがとうございます」「これは」「どうしました?」「もずくスープじゃない...

マシュマロを前に置いた

マシュマロには驚いた。その可能性に、だ。食用として用いる場合の何倍も有効に利用できる。食用でもすごく魅力的ではある。あの甘さと柔らかさのダブルパンチは一発でノックアウト必至である。けれど、ここはいったん我慢してみよう。その後に待っているパラダイスを信じてほしい。わたしを信用してほしい。だまされたと思って一度、ためしてくれるだけで良い。もしもその効果がわからないということであれば、わたしは何も言わな...

電光石火の右

「そら、右だ!」「え?」「ぼやぼやするない、右だ!」「右ですか?」「そうだ、さあはやく!」「いや、右ってなに?どうするの?」「だから、右で突くんだよ」「突く?」「みぞおちをつくこと!」「え、誰の?」「オレオレ、オレオレ」「おや、しげるかい?」「そうそう、オレオレ」「どうしたんだい、しげる」「実は交通事故にあって」「そうれは大変だ、けがをしてないのかい、しげる」「けがはしてない、けど」「けど?」「相...

偶像を破壊せよ

破壊せよ。気に入らないもの全てを破壊せよ。そうしたら理想の世界が待っている。理想の世界ではそんなにきつくいわれない。みんなやさしい視線を送ってくれる。躓こうものなら手を貸してくれる。足を貸してくれる。悲しむことは何もない。喜びで満ちあふれている。希望で溢れている。日常がパラダイスだ。文句はない。手に入れろ。破壊せよ。ぐるぐると目が回ってしまう。敵か味方か迷っている。どちらも同じだ。昨日の敵は今日の...

額から汗を噴き出しながら見上げた空の色

黒かった。夜ではない。まだ夜ではないのに黒かった。雲に覆われていたわけでもない。漆黒の闇のようだった。どうしてだろうと考えた。少したつと青くなった。すごい青だった。意識が遠のいていくような青さだった。そうかぼくは疲れているんだと思った。すごく疲れているから青い空を黒く感じたのだと思った。ぼくは歩いている。さっきからずっと歩いていた。さっきというけれど、もう3時間ぐらいだっただろうか。ひたすら歩いて...

傷つける鉢

傷つければ鉢として価値が出る。そう教えられていた。だから容疑者は花火を鉢にむけて放ったんです。パチンぱちんという音とともにはじけとんでしまいましたね。鉢は割れてしまったんです。花火も特殊なものですごく強力な火花を散らしました。いくら強力だからって鉢が割れるかね、と思うかもしれません。しかし、花火の規模がちがうんです。町ひとつすっぽり覆われるような大きさの花火です。それが破裂したものだから、強烈。こ...

胃腸の守護神

「どうも」「誰ですか?」「守護神です」「守護神?」「胃腸の守護神です」「胃腸の守護神さんが何のようですか?」「守りにきました」「胃腸を?」「胃腸を」「わたしの?」「あなたの」「それはありがとうございます」「いえいえ」「で、どうやって守るのですか?」「とりあえず入ります」「胃腸に?」「胃腸に入ります」「いやちょっと無理そうですが」「入りますよ」「大きさが」「ぎゅっとできます」「ぎゅっとしたとしても大...

権力を失った彼

今はね、うちの海の家にいますよ。おとなしいもんです。ほとんどなんにもしゃべらないんだから。それで、焼きそばを焼いてるの。かき氷とか、いか焼きとか、うちには色々メニューがあるんだけど作らないんだ。わがままなのかな。いくらいっても焼きそばだけ。お客さんも怒っちゃうよね。だから彼は焼きそば担当、それ以外は別のバイトがやってます。まあ、焼きそばの味は良いよね。かなりよいよね。一時、料理人みたいなこともやっ...

たまねぎをきざむんです、ハンバーグをこねるんです

たまねぎをきざむんです、ハンバーグをこねるんですそれがあたしの仕事なんです、忙しいんですたまねぎがめにしみるんです、ハンバーグがにくたらしいんですあたしを恨んでいるのかい?きざんだあたしを恨んでいるのかい?たまねぎはしゅくしゅくいいます、ハンバーグができあがるんです食べる人などいないのに、あたしはハンバーグをつくる係なんですたまねぎの妖精さんこんにちは、ハンバーグおじさんこんにちは案外、悪くない味...

これから頑張っていくにはジェットコースターも乗らないといけないんだ

強制はしませんよ、決して強制はしません。しかしね、心意気というものがあるじゃないですか。誰にもほんの少しぐらいはあるでしょう心意気。これを見せてほしいというのが本音ですよね。あまりね、あっさりとしているのもよくない。印象の問題ですがね、心意気としてみせておくってのはとても重要ですよ。これはアドバイスとして言ってるだけです。これを聞いて、いや別に必要ない、と思われるのであればそれでいい。わたしはね、...

首相がぶら下がりに慎重なのは、失言への警戒からだ

「ぶら下がっちゃいけないよ」「いけませんか」「いけないよ、悪いことはいわないからぶら下がるのはやめな」「どうしてですか?」「いいかい、ぶら下がったらね、伸びるんだよ」「なにが?」「伸びるものと言えば、決まってるだろう」「色々ありますよ」「察しの悪い首相だね」「すいません」「伸びるのは鼻の下さ」「鼻の下?」「ぐんぐん伸びていくよ」「ぶら下がると伸びる」「ピノキオの場合は鼻そのものだけどね、え、ピノキ...

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