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しかし私の言う神の名を、彼はいちいち発音の訂正をした

神であるという自覚が足りないのだ。もっと自覚を持って神であった欲しいものだ、と私は思った。けれどそれを口にするととたんに悪いことが起こりそうな気がしたので何も言わない。神はふふんと鼻を鳴らした。犬みたいだと思った。犬ではないよ、神なんだよ、と神はつぶやいた。腐っても神、思ったことがわかるんや、と思った。誰が腐ってるって?と神は言った。いけない、思うだけで伝わってしまうのだった、私は混乱した。何も思...

ピンクのガーター/ベルト

錯乱したのだ。そして部長である自分のどうしようもない心の奥の扉をノックしたのだ。きっかけなど覚えとらん。少し飲み過ぎたことと、網タイツの女の足が太く、網が皮膚に食い見気味だったことぐらいだ。私の中で何かがはじけとんだ。打ち上げ花火のようだ、と私は思ったよ。ひゅーっと小さな火種が上昇する、高いところ、私の中のかなり高いところで火種は炸裂した。光のパレードだ。赤や青や黄色、鮮やかな光が縦横無尽に動き回...

亀の化け物が夕飯時に訪れる

夕飯に餃子を食べていた時だ。ラー油を落として箸でつまみ、餃子を口に入れると、呼び鈴が鳴った。ちーん、と高いアナログの音が鳴るタイプの呼び鈴を使っていたもので、油断すると聞き逃す。餃子を急いで飲みこみ、ウーロン茶で口を濯いだ。はいはーいと叫びながら玄関をあけると亀の化け物が立っている。おそるおそる扉を開け、どういった御用で?と尋ねると、こうだ。化け物が暴れているのでわたしは派遣され、戦っている。今回...

呼吸をやめる

呼吸をやめる前に考えたことがある。今までの人生のことだ。つまらない人生だった。まったく俺が存在する必要はなかった。世界にとって俺は無意味だった。別に俺だけじゃない。他の奴らもたいてい無意味だ。無意味なりに必死に生きている。俺もそうだった。だから思い出すことと言えば日々の暮らし、きのう食べた夕食の内容ぐらいだ。特別なものを食べたわけではない。普段通り、俺は食事をとった。その内容をそっと心に刻んで呼吸...

虹はあさってのほうにかかるだろう

見ろよ、あれは虹だぜ虹は幻だぜ光りの加減で見え隠れするぜそういえば俺は虹のような存在だみんなが見ているなぜなら顔に緑のペンキを塗っているサソリをくわえている孔雀がついてくるみんなが見ないわけがないんだな、まるで虹だろ虹も真っ青だろう?俺は真っ緑だ。どっちかっていうと植物みたいだ植物じゃないがな葉緑素がありそうってことだ葉緑素はないがなわけてやるほどの勇気はあるぜ痴漢は叩ききるぜ電車の中だろうがおか...

スカート

スカートをはいたら乙女の気分、ぼくの中の乙女がむくむくと隆起してきて、ぼくの胸をわしづかみにする。乙女は当然スカートをはいていて、ひらひらさせながらも胸をわしづかみにして次のように言うのだ。変態さん、教室でいったいなにをしているのかしら、はずかしいったらありゃしない。何をしてるってスカートをはいているだけで、これはそんなに悪いことなのですか?悪いっていうか、気持ち悪い、そりゃああんたは学級委員とい...

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Author:なゆら06
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