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エルビスプレスリーのはなしをしたり

エルビスはわさびが好きなのだ。カーテンをめくってこんにちはしたたくろうは教えてくれる。エルビスはトーストした食パンにバターとトマト、厚切りのハムとわさびを乗っけてかじりつく。朝はこれでなくちゃね、と俺に言ったんだ。うそつけ、エルビスと君は友だちでないから、エルビスはそんなに気さくに話しかけたりしないはずだと言うか、エルビスの時代と君の時代は明らかに違う。つまり空間の歪み?たくろうはなおも窓の外から...

夜明けのバーテンダーに

打ち明けたのは秘密基地のこと。置きっぱなしにしてある土管の中に、クッキーの空き箱だけ置いてある。秘密基地はもうないかもしれない。または別の誰かが新しい基地として使っているかもしれない。それならそれでいいけれど、ぼくたちの基地として、今も心の中に存在している。基地での役割を説明しておくと、ぼくが指示を出す。難しいことはない。ただ、枝を集めよう、やら、きれいな石を持ってこいだの偉そうに命令する。ぼくは...

牛乳パックをあけてたたむと

牛乳がなくなった(それはそれは生温いい牛乳で飲んでいて喉に絡み付いてくるような濃さ、後味が残ること山のごとし(◯◯は山のごとし、という言い回しの改善を求める、どうして言い換えようか、うまく思いつかないのでいつも使ってしまうが、それでは発展性が乏しい。なんとか別の言い方を思いついて使いたいこと海のごとし、風のごとし)、冷蔵庫に入れ忘れただけで、こんなにも濃い牛乳が楽しめるのかとそれはそれで発見だ。)。...

洗濯物は誰がたたむ?

絨毯の上にちらかっている、乾いた洗濯物は誰がたたむのか。俺ではないことはたしかだ。なぜなら仕事を終えて疲れており、なおかつ、洗濯物を洗い干したのは俺だから。家庭内での分担として、洗濯物は干す人、たたむ人と分かれている。俺のつとめは終わっている。4月から仕事が増え(年齢とともに責任が増していくのは日本社会ではまだまだ主流であることはわざわざ断るまでもないが、4月から増えるというのはいい加減改善しても...

めだかのきょうだい

めだかの兄弟がいた。兄はまだ女を知らない。弟はすでに知っている。二人の違いはどこで生じたのか。兄が女を知る機会はあった。があえて避けたのだ。怖かったわけではない。好奇心はあった、好奇心以上の欲望も十分にあった。けれども避けたのは、相手が誰であるかの問題だった。相手は親友のどじょうの妻だった。どじょうとは幼い頃からの付き合いで、親友と呼べる唯一の間柄だった。どじょうの妻は秘密は守ると言った。それはお...

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なゆら06

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