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最後の赤ジャージー

踊れ!と聞こえた叫び声の方を向く。その数100を越えなお増え続けている赤ジャージー。それはまだ小さな勢力であった、全人類からすれば、屁にもならん、屁の生まれる前の物体を育てている農家の遠い親戚にあたるコアラの黒い瞳が今とらえているバッタ程度のものであった。しかし赤ジャージーは全くひるむことなくむしろ喜び勇んで、存在することそれ自体がうれしくてたまらないのと言わんばかりに踊れの叫び声のまま、体を動かして縦横無尽に広がっていく。水に落とした絵の具が徐々にもやもやと広がっていくように赤ジャージーの踊りはひとびとのこころをもやもやととらえはじめた。一体何が目的なのか、全くわからないわけであるが、それでも赤ジャージーはみんな笑顔、赤ジャージーにスニーカー白い。異様な赤い絵の具が街を染めていく。少し遅れて一人の赤ジャージーは踊らずに、他の赤ジャージーをじっとみてうしろからついてくる。あいつはなんだ、なんだあいつは。赤ジャージーはそう思っていたが、そんなことはどうでもやくて、とにかく今は踊らなければならないわけだ。本能に身を任せて踊れ!冷静な赤ジャージーは首を振る。そんなんじゃダメだ、といわんばかりにため息をつく。文明だった。生まれた文明はおそらくこの赤ジャージーのようにそれまでの原始を見下すのだ。
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