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墓荒らし

墓荒らしは荒い鼻息を吐き出す。そして仕事に取りかかる前に、いつもの儀式を始める。彼はジンクスとして、仕事の前に必ずその儀式を行うことにしていた。この儀式については本編に関係がないので省略するわけだが、機会があればぜひ見学することをおすすめする。非常に愉快な儀式で、あの動きを見れば癒されること間違いなしである。さて彼は儀式を終え、墓の下に遺体とともに埋めてある貴重品を掘り出そうとする。月夜である。月は彼の影を作り出す。影は伸び縮みする。荒い鼻息の影。鼻息の影?おかしい、鼻息に影ができるはずない。いや、例えばそのとき冬で、気温がかなり低く、息を吐けば白く昇っていくような状況であれば、その白いものがふんわりとしたやわらかな影として写るのかもしれない。しかし、そのとき秋の初めであり、気温はまだまだ息が白くなるような低さでない。であるとすれば影、あれはなんであろうか。墓荒らしはそんな筆者の混乱を知らずに一心不乱に墓を掘り続ける。しかし、いったん筆者が気になり描写するどころでないとなれば、墓荒らしがどんな風に掘り、何を掘り出そうと、それを伝えるすべを失うのであ
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