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君がいない事、君と上手く話せない事2

(36)

日本最古の商店街。人は多く大変にぎわっているわけですが、ものすごい人盛りができてて祭かいな、店独自に祭かいなと思うような店と、全く人が寄り付かず、スケルトンの人盛りができてるんかいなと思うような店と、極端に二通りあります。その違いは何なのでしょう。目に見える人が寄り付かない店も、寄り付く店も、同業種であれば置いてあるものはそう変わりありません。そりゃあ店によって微妙に違うわけだけど、それはあって当然の違いなわけで、逆にないと面白味もないというもの。それを考慮しても何かが違う。それは、店員の目、なのです。目が死んでいるか、まだ生きているか、極端に言いますとそれですね。もうええねん、あたしはもうええねんて、みたいな投げやりな態度で覇気というものが感じないような店員は目が死んでいるわけです。死んでいる目をして、どうぞーどうぞーと小さな声で思い出したように呼び込みするわけですけれども、あまり近寄りたくない。何かあったのだと思う。きっと何かあって商売しとる場合じゃないんだと思う。例えば向かって左側、浅草のなんというか日本のチャチーおもちゃの日本刀とか、土産用の安い着物とか、漢字「保健室」「毒牙」「妊婦」と脈絡なくなんかが書いてあるティーシャーツとかそういうものを売っている店先にいる高橋ぬえ(73)、彼女は息子が宗教にはまったんだと思う。たちの悪い宗教にはまってしまったんだと思う。そして、大量生産された彫り物なんかを高額で売りつけられてるんだろう。そう彼こそ、東京半熟日記28節に登場したノッポンの中身、高橋栄治(43)その人なのである。そりゃ、目も死ぬわね。でもけっしてあきらめちゃいけないんだから、とわたしは高橋ぬえ(73)の肩を叩く。はっ?て顔される。おののく。いえ、なんでもないです。はい、すいません。邪魔しません。
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[C37] Unknown

それでも信じてるんですか、親の深い深い愛を感じてしまいました。たてさんのこの短文に、深い余韻を感じました。

ああ、わたしも「掃除機」ティーシャーツでも買ってあげたらよかったのかもしれません。なんて。

ちなみに変な漢字のティーシャーツはたくさんありましたよー。また異国の青い目をした人たちが喜んで買って行くんですよ。

お付き合い、ありがとうございます。
  • 2006-09-23 19:55
  • なゆら
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[C38] Unknown

↑僕です。名前忘れてました。スミマセン
  • 2006-09-23 08:03
  • 縦関数
  • URL
  • 編集

[C39] Unknown

栄治は金に困ってる訳だすな。
薄々は感じて居る物の、「この子は優しい子やから、最後にはやってくれる子やから」と
高橋ぬえ(73)さんはティーシャーツを軒先に吊るす。

そのティーシャーツ「保健室」「毒牙」「妊婦」
少々ヤバイ宗教のようですな。
  • 2006-09-23 08:02
  • Unknown
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