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アーノルド坊や死すともエロスは死せず

アーノルド坊やは死の直前そう叫んだ。絶叫であった。場所は白い部屋、大きな病院の一室で。まわりの人間は突然叫ぶ坊やに驚き、そちらを見た。最後に坊やは口からパンティを吐き出し、かすかに笑いながら息絶えた。パンティは誰のものかわからない。最後に吐き出したのだから、それが原因で死んだのかとの遺族の訴えをもとに調査がされたが、担当の看護士でもなく、担当の医師のものでもなく、訪れた見舞客のものでもなく、もちろん彼自身のものでもなかった。たまたま自己申告制を採用していたから、誰かが偽っていたならわからないままであるが、ここはアメリカ正義の国である。正義の国で偽ることなどできようか。パンティは桃色で、リボンがついていた。坊やにそんな性癖があるとは誰も知らなかったから、もしかすると非常に深い陰謀みたいなものがあるのではないか、とも考えれた。遺族はアーノルド坊やの名誉を傷つけたくなかったものだから、その線で調査を依頼した。調査はすぐに行き詰まった。何の意味があるというのだ。しかも、エロスは死せずと自ら叫んでいる、それを聞いたものが山ほどいる状況で、そういう性癖なのだろうと納得するのがよさそうだった。そういうキャラをつけていけばいいじゃないか、と坊やの父は言った。それもそうね、と母は言った。かくして、エロスの象徴としてアーノルド坊やは君臨し、彼の棺はおっぱいの形。
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