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古墳、レーザーで丸裸

我々はレーザーで見ることにした。中身がすごく気になった。中身を見ることは考古学的にすごく意味のあることだ。だからレーザーで見られることに意味がある、と許可はすぐにでた。複雑な技術的な壁を経て、レーザーで見る日になった。待ち望んでいた日だった。我々はその日の朝から士気を高め、できるだけ盛り上がっているように見せかけた。そうすることで、さらに意味のあることのように演出した。それぐらいの演出が現代考古学の分野では必要なのだ。演出の上、セリフや間も決めて、さていよいよレーザーのお出ましだ。ベンチ裏からイチローが走って出てきた。さすが、手を抜かないプロフェッショナルを感じる。イチローは守備位置について、フライがくるのを待った。ほどなくしてフライはやってきた。単身赴任のフライだ。女房子どもは東京にいて、ひとりで地方にやってきたフライだ。多少の開放感から、不倫もほどほどにしているフライがイチローの待つライト、もとい、古墳前に飛んできた。イチローは打球の行く先へ先回りし捕球体制に入った。よどみない一連の動作を記録した。それはイチローの美しさと、古墳の中身を見るにあたっての興奮を残しておくために。ブルーレイ対応のビデオカメラで通常録画をした。後になぜブルーレイで撮らないんだ、と激怒するメンバーもいたが、それはまた別のはなし。イチローは捕球し、すぐさまサードにむけて投げた。俗に言うレーザービームだ。我々は色めき立った。ついに出たぞ、レーザー!さあ、中身はどんなだ!モニターをみな見ていた。古墳の中身が映し出されていく。丸裸にされていく古墳を、監督はいじめた。ほらほら恥ずかしい所も全部映ってるよ、これ、みんなに見られるんだよ、全世界のみんなに、ほら、もっと見せて全部見せて、君のすべてみせてごらん。わたしは身に着けているマントを外し、それを古墳の差し出しながら言った。古墳よ、これを身にまといたまえ、そら、そちらの娘さんが恥ずかしがっているぜ。全裸の戦士は顔を赤らめた。
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