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におい感知ロボット開発

匂いを感知するシステムを搭載したロボットだ。ついに開発した。匂い感知ロボットが好きな匂いは何か。開発チームは様々な実験を重ね調査した。自分たちが開発したのに、好きな匂いがわからないとは滑稽だが、それぐらい人間近い好みを持っている、という意味で、高性能であるとも言える。実験の結果は明白であった。最も良い反応を示した匂いは納豆であった。納豆以外は正直、感知しているのかどうかも怪しいほどの無反応さだった。納豆となればロボットは我を忘れてその匂いの元へ向う。それを阻むものはすべて壊してしまう。どれぐらい強いのか、開発チームは興味津々だった。納豆と匂い感知ロボットの間に地上最強のロボットとされるプルートゥを置いてみた。納豆の匂いを感知し、ロボットはそこに向う、それを阻むプロートゥ。ふたつのロボットはぶつかった。凄まじい音がして火花が飛び散る。人間の目には何も見えない。音と、火花、煙、それから納豆の匂い。どれぐらい時間が経っただろうか、1週間以上経過した頃、プルートゥの動きが鈍りはじめた。燃料が切れてきたのか、あきらかにふらふらと揺れるような動きをプルートゥは見せた。匂い感知ロボットの燃料は核だったから、まだまだ余裕があった。その一瞬の隙をついて匂い感知ロボットはプルートゥの首を引き抜き、口から塩酸を吐き出し、溶かした。ありったけの罵声を浴びせ、プルートゥを砕いた。なんと言う強さだろうか、開発チームは息をのんだ。この恐るべき力をうまく使えば世界など我が手のうちに。ぐははははっはは、と博士は笑った。匂い感知ロボットは納豆を手にして、その匂いを嗅ぎ続けた。食べることはできない、ロボットだから。匂いだけでいいのだから、非常に安上がりだった。博士の顔が怪しく歪んだ。破滅への序章である。
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