FC2ブログ

Entries

飛ばないボールを開発しました

「全く飛びませんよ、まあ見てなさい」

「なんのためにだ、なんのためにそんなボールを開発したんだ」

「それは依頼を受けてのこと、そこに深い意味などありません」

「プロ野球界は混乱するぞ」

「わたしの知ったとこではありません」

「なんてことを」

「さあ、そんな後のはなしは置いといて、このボールの性能を見てください」

「こいつは何もわかっていない」

「ピッチャーはプロ野球で活躍するダルビッシュさんです」

「そんな無駄にプロ野球選手なんか連れてきて」

「おーい、投げて!」

「こいつは何もわかっていない」

「で、打つ方はと、えー、そこのティッシュ配ってる君、よろしく」

「そこのティッシュ配ってる人が打つのなら、それはもともと飛ばないでしょうよ、というか打てないでしょ」

「いや、いい身体してるから、きっと飛ぶよこの子はやる子だよ」

「じゃあ、見せてくださいよ」

「はい、投げてー、そう、投げて、打つ、ほらライトフライ」

「素人がダルビッシュから打って外野まで飛んだ!」

「でも定位置だよ」

「それでもダルビッシュから打ってるじゃないですか、ほらダルビッシュ肩を落としてる、ペナントレースに影響でるじゃないですか」

「ダルビッシュも人間だからね」

「ほら素人ガッツポーズですよ」

「やっぱり彼できる子だよ、ぼくの目はたしかだった」

「いや、ボール飛びますやん」

「いやいや、彼だからこそよ、ティッシュ配りの彼だからこそライトフライよ」

「全然説得力ないですけど」

「じゃあ、バッター交代だ、今度、そこの黒板吹いてる彼女」

「女子ですか」

「いや、彼女のポテンシャルはなかなかのものだ」

「何となく展開が読めてきましたが」

「じゃあ、ダルちゃん、投げたって」

「ダルちゃんて、あんた何様」

「ダルちゃん振りかぶって投げた、低めのインコースいっぱいに食い込むスライダーかなんか」

「ダルちゃん本気やん」

「彼女、打って、ライトフライ、定位置より若干前!」

「やっぱりライトフライ!」

「定位置より若干前!」

「そこヒューチャーしてもあかんから」

「やはりぼくが見込んだだけあるよね」

「ほらダルちゃんがっくり」

「そら女子に打たれたんだからね」

「もう、今シーズン絶望でしょうよ」

「ボールのせいかな」

「ダルちゃん、絶不調なんですよ」

「ボールは関係ないよね」

「てか前のままでしょ?」

「そのとおり!」

「誇っていうことちゃう!」
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/2190-86e52761

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR