FC2ブログ

Entries

キーンランドCガルダン

キーランド・C・ガルダンは弱虫だ。しかし、誰もがそうは思っていない。いわゆる世間とのギャップに彼女は苦しんでいた。誰も見ていないところでそっと涙も流す。愚痴を言う相手もいないので、ぬいぐるみ相手にぶつぶつつぶやいている。世間のイメージは屈強な戦士、どんな敵にも向かっていく姿勢、恐れなど皆無である、という強く燃えたぎった目、大鎌を軽々扱う肉体。人類はじまって以来の戦士、との呼び声は高い。キーランド・C・ガルダンがひとたび動き出せば、風が吹く。嵐だ。これは嵐が、がんがんに吹き荒れる。雨、強い雨が頬を打ち、稲光はガルダンに落ちる。電気をうけて、雄叫びを上げる。ぐおおおおお、彼女は痛みを感じていない。苦しみも感じていない。ただ、自分の本当の姿を知ってほしいと言う思いがわき起こって、とまらなくなる。どうしようか、どうしようか、と彼女は言った。稲光が彼女の芯を打ち、本当の姿、が出現したのだ。それ、は彼女の皮を破ってばりばりばりと出てきた。馬だった。そして、ひひんと吼えて山に。
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nayura06.blog27.fc2.com/tb.php/2194-adb6c5b4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

なゆら06

Author:なゆら06
FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR