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ひとつめはここじゃどうも息が詰まりそうになった7

(沖縄編9)

我に返る。
いつの間にやら老婆のまわりに人はいない。目が合う。老婆は何かをわたしに語りかけようとしている。胸が高鳴っている。苦しくて、わたしは怖くなって逃出す。今にも甦ってくるんだ。夢じゃない。わたしには受け止めるだけの体勢がなっていなかった。彼女はきっと話しても話しても話したりないんだ。今、頭の中を巡った事は、もちろん私の想像で、ディテールは知らない。でも、もしかしたらこういう女の子が戦場にいたのかもしれない。わたしの知らない沖縄の方言でこんなふうにおしゃべりしていたのかもしれない。

わたしは戦争を知らないし、完全に平和ボケであって、戦争の脅威など微塵も感じない。そんな奴が想像で好き勝手に書きやがって、実際は、そんな生易しいもんじゃない、と怒り出す人がいるかもしれないけど、でも、わたしはこの話を一人でも多くの人に読んでもらいたいと思った。こんな事があったかもしれないということを知ってもらいたいと思った。

外に出るころには、鼓動は落ち着いている。とたんに日差しが照りつける。ああ、万年雪に触りたいなア。祈念記の前、あいかわらずの修学旅行生のシャッター音にどきりとなる。

壕がまた、口を広げる、気がしたんだ。
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