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フレンチトーストは圧倒的なおいしさだった

思わず涙がでてきた。どうしよう、とつぶやいてしまった。父は家を出た。母は家事を全くしない。親戚や近所の人はもう近寄ってこない。あきらめてるんだ。なすすべもなくぼくは腹が減っていて、なんでもよかった。味がなくても何ならよかった。腹が膨れたらそれでよかったんだ。母は眠っている。ずっと眠っていて、起こしても起きない。死んでいるのではないかと思ったけれどもそうではないらしい。時々動いて何かを食べている。ぼくの手が届かないところにおいている甘そうなものを食べている。それをぼくは食べたいけれどもどうしても手が届かない。だから食べることができない。食べることができない絶対にできない。誰がなんといおうとそれはできないことになっている。なっているから仕方がない。ぼくはそれを食べてはいけない。だから探す。それ以外の甘いものでも辛いものでもなんでもいいから口に入る大きさで、噛めて、飲み込めるの。探しているうちに家の外にでていて、ふらふらと彷徨っていて、気づいたらホテルの前に立っていた。中に入るとテーブルの上にフレンチトーストがあった。
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