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ひじからぶつかると、右を刺すそぶりを見せて鋭く

あたしは天狗で助平、とつる子さんはつぶやいて羽ばたいて、街路樹の枝にとまる。
天狗はみんな助平な生き物なのだと言う。天狗同士でも、人間とでも、いくらでも性交をする。
気に入ろうが、気に入らなくてもどっちでもいい、性器と性器を密着させて擦るだけ、とつる子さんは言う。
私はつる子さんが羽ばたいて街路樹の枝にとまったと言ったが実際は、手と足を使って登っただけで、別に羽ばたいたわけではない。だいたいつる子さんの背中には羽などない。ただ、登っていくつる子さんの動作は、ため息が出るほど綺麗で無駄がなかったから、これを羽ばたいていると言って過言ではないと思った。
つる子さんは枝に腰掛けて、街灯りの方を見ながら言う。
「あれは、あたしが天狗になったのは3年前」
「3年前に天狗になったんですか?」
「そうよ、それまでは人間で乙女やった」
「乙女ですか?」
「3年前のある日、あたしは天狗で助平になったん」
「一体何があったんですか」
「あたしはひとりの男を愛した」
「男ですか?」
「彼は天狗だった」
「天狗と性交をした?」
「いいえ、できなかった、もしも性交していたら、あたしはまだ人間で乙女でしょう」
「基準がよくわかりませんが」
「天狗の名前を春子と言います」
「男なのに春子?」
「名前にジェンダーはありませんよ」
「はあ」
「春子はあたしの胸をもみ抱く鬼でした」
「鬼?いや、いろいろ空想上の生き物がでてきて混乱してます」
「鬼は、あくまでも比喩表現です」
「とてもまぎらわしいです」
「春子はあたしと性交をしようと躍起になっていたのね」
「胸が入り口なんですか?」
「天狗でもまだ若手の天狗だったから、慣れてなかったのね」
「最初は誰でも手探りですからね」
「やがて春子の左手はあたしの股間へと移動し、それもなんという自然な流れの中で、まるで生きているような動きを見せて、意志を持っている、全く別の意志を持っているように、ああ、あたしの内部へ潜り込んでくる鬼」
「ちょっとつる子さん興奮しないでください、よだれふいてください」
「あたしはまるで天国にいるように思いました」
「若手のくせになかなかやりますね」
「天狗としての本能にしたがっているに過ぎない」
「はあ」
「だけど、いざ、春子がそのいきり立った性器をあたしの中に入れようとしたとき」
「はい」
「跳んできたバッタよ」
「バッタ?」
「殿様バッタ」
「バッタがなにをしたんですか?」
「こっちをじっと見ているの」
「バッタが見ている?」
「春子の性器はみるみるうちにしぼんでしまって」
「バッタ影響力がすごいですね」
「あたしたちは気まずくなって公衆トイレを出ました」
「どこでしようとしてたんですか」
「それから」
あっと思ったらつる子さんは、ひじからぶつかると、右を刺すそぶりを見せて鋭く。
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