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赤と青の花柄をちりばめた

ちりばめないと評価されない。ちりばめるだけで評価されるようになっている。ちりばめることは、すでにルールになっていた。ちりばめ方をどうするかに個性をだす。ちりばめないと仲間にも入れてくれない。ファッションは自由だ。とかつての業界トップはいう。過去の栄光にすがっているのだ。もう誰からも相手にされない。かたくなにちりばめることを拒んでいるからだ。ちりばめることの有効性に全く気づいていない。業界トップであろうと、それに気づけないことにはこの業界で生きていけない。トップは、ちりばめるのではなく、塗りたくるのだ、と主張する。わかっていない。まったく時代錯誤甚だしい。そろそろ引退を考えた方が良いだろう。もう誰も彼の作品を見ていないのだから、実質引退しているようなものだけれど。彼はまだまだ現役でやっているつもりらしい。燃えたぎるような目が訴えかけてくる。信じてくれ、俺の作品を見てくれ、ちりばめなくてもこんなに美しく、すっきりとしている。いつか世の中が認めてくれるはずだ。たしかに何10年後か、彼は見直されるかもしれない。しかし、それだけだ。そのときはそのとき。今は関係ない。ただ頑固な扱いにくい男というだけだ。ちりばめるだけでいいのに、ちょっと、ほんの少しちりばめるだけで人の目が変わってくるのに、どうしてあそこまで頑なに。彼は何も言わない。もう言っても無駄だと知っているのだ。そして穴蔵に入る。冬眠するためだ。これから厳しい冬がやってくる。食料は蓄えた。これを少しずつ食べながら冬を過ごそう。いつか春がやってくるはずだ。信じて待とうと思っている。彼は自らがデザインしたドットの模様が入ったスーツにくるまり目を閉じる。
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