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最近、蝉の声が聞こえない

「蝉の季節が終わったってことですか」

「いいや、まだ終わっていないよ」

「なのに聞こえない」

「そう、聞こえないんだ」

「たまたまいないところではなく?」

「いいや、この世に蝉のいないところなんてない」

「そうですか」

「ここはどうだい?聞こえないかい?」

「そういえば聞こえるような」

「確実に聞こえるはずさ」

「聞こえますね」

「ぼくには聞こえないのさ」

「なにか思い当たる原因があるんですか?」

「ある」

「はっきりしてるんですか」

「原因ははっきりしている」

「なんでしょう?」

「ぼくが蝉をいじめたのさ」

「いじめた?」

「ああ、蝉をつかんで、羽をむしり取った」

「子どものすることじゃないですか」

「そして地面に落としてやった」

「かわいそうに」

「するとその蝉は這いながらじっとこっちを睨んでいたよ」

「睨んでましたか」

「そのとき魔法をかけられたんだろうね」

「はあ」

「以来蝉の声が聞こえなくなった」

「そうですか、でも聞こえないだけならよかったんじゃ」

「どうして?」

「だって蝉の声を聞いているだけで暑くなるじゃないですか」

「そうだろうか、夏には暑いのが当たり前なんだから、むしろ蝉の声のない夏は不気味だよ」

「そんなもんですか」

「そこでぼくは蝉の鳴き声を再現することにした」

「そこまで思い詰めましたか」

「過去に聞いた記憶を掘り起こして、再現に勤めた」

「はあ」

「寝るのも惜しんでぼくは再現したよ」

「すごい情熱ですね」

「ある日蝉を完璧に再現できた」

「おめでとうございます」

「そして後ろを見ると弟子がいた」

「弟子?」

「弟子は言った、次はねこをお願いします」

「それほど真に迫ったものだったんですね」

「弟子は猫八と妙な名前を名乗った」

「江戸家?」

「ぼくは彼に教えてやったよ」

「大師匠じゃないですか」
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