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宿はなし/二階堂和美

宿はなし、今日も川のそば、つうわけで俺は草を枕にして眠るのだ。草枕だ。そういうと風流に聞こえるから不思議だ。実際はちいさな虫がガサガサと音を立てて顔の上までのぼってくるので非常に不快だ。彼らは人のことなどかまってくれない。まったくかまってくれないどころか、時に鼻の穴に入り込もうとする。あれはきっと鼻から俺の内部に侵入し、俺を操ろうとしているのにちがいない。虫に操られる俺は、だから少し大胆になれるだろう。いつもなら躊躇してできないことでも虫はしてくれる。なにをしようか、そうなったらなにをしようか少し迷う。一度してみたかったことがある、夜ばいだ。夜ばいという言葉の響きだけは知っているけれど具体的になにをするかは知らない。ただ、女子の寝床に侵入し、服を脱がせてなんでも好きなことをしたらいいのではないかと思っている。間違っていたとしてもかまわない。俺は虫に操られているんだから、裁判沙汰になっても戦える。俺は金はたくさん持っている、だから最高の弁護士をつけて、俺を弁護してもらう、そうしたらうまくいくと思う。おもったより罪も軽くなるだろう。虫のせいなのだから、遠慮なんてしないで、どんどん好きなことをしようと思う。宿がないんだから、そこを宿として利用させてもらうこととしよう。ベッドはさぞかし心地いいのだろう。俺はその感覚を忘れてしまった。すでに遠い昔のことだ。俺がまだベッドで眠っていた頃は。あの頃のことを思い出そうとするけれど、何も出てこない。別にかなしくない。
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