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奴隷/salyu x salyu

奴隷がひとり、室内で座っている。奴隷はこちらをじっと見て、なにか言いたそうな表情。奴隷は知っている。いくらこちらを見ても、何も変わらないことを、解放されることはないということを。奴隷がこの部屋に入って長い年月が経つ。そろそろ出してくれないだろうか、と考えることもある。しかし、その気配はまるでない。解放されたらなにをしようか、ということを最近よく考える。まず思い切りご飯を食べたい。白いご飯、あつあつのご飯、それにまず塩をふっただけのをかき込みたい。なにしろここでは冷たい飯しか食べられない。あつあつの白い飯。塩のあとは梅干しがいい。赤いのがぽっと飯の中央にあって、それがなにか道しるべのような気がしている。こちらにむかえばいいんだよと言ってもらえた気がする。そうですかそうですか、では遠慮なく進ませてもらいますよ、と奴隷はかき込む。しめは茶漬けがいい。酒飲みをほぐして、わさびをたっぷりとのせ、塩をはらはらとかけよう、熱い茶を注いだら、糊を舞わせる。降ってくる糊は黒い粉雪のように茶碗に積もる。奴隷は音を立ててそれをかき込むのだ。やけどしたって構わない、むしろべろんべろんになってしまってもいい。この刹那、しっかり感じたい、白飯の甘さを感じたい。鮭の脂を感じたい。茶の渋さを感じたい。全身を使ってわたしは感じたい。奴隷は意識を失ってしまう。目覚めようとも思わない。わたしは白飯のなかに生きている。
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