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レインブーツで踊りましょう /salyu x salyu

雨の中、レインブーツで踊り狂う女がいた。女はただひたすら踊っていた。レインブーツを履いていたが、それ以外は雨に対する防御策をたてていなかった。つまり女は濡れていた。激しい雨に打たれてずぶ濡れだった。雨は容赦なく女を打っていた。雨が止む気配はまるでない。女は濡れながら、なおも機敏な動きをつづけた。女の踊りは見るものを釘付けにするような怪しい魅力があった。手は時として、足の下にあり、足は時として頭の裏にあり、それらが交互に入れ替わり、尻が剥き出しになったかと思えば、口の中の金魚がはねた。女は踊りつつ、その踊りのパートナーを探していた。一人で踊り続けることはできない。パートナーがいればもっとバリエーションがでるし、もっと楽に踊れるし、もっと迫力もでる。いいこと尽くめだった。ひとつだけ、女の踊りについて来れるような技術を持っていることが必要だ。これまでにも何度かパートナー候補がでてきたわけだが、技術不足と判断され、パートナーにはなれなかった。パートナー候補は四角に固められて、廃棄物処理場に積み上げられた。このままではいつかわたしは踊ることをやめなければならない。それは嫌だった。女は踊り死にたかった。死ぬことに躊躇はなかった。いかに死ぬかが問題であった。女には失うものが何もなかった。あえて言うならばこのレインブーツにたまった雨ぐらいだ。女はレインブーツを脱いだ。それも踊りの一部だというスムーズな動きだった。レインブーツには雨がたまっている。女はレインブーツをそろえておいた。きれいにそろえたレインブーツは赤かった。赤くて雨をはじいている。特別な力があるように見えた。女は黒のタイツで今も踊っている。先ほどに比べれば幾分動きが少なくなったが、踊りつづけている。雨が降っているせいか、声は聞こえない。まったく聞こえないがなにか叫んでいるようだ。女はなにを叫んでいるのだろうか。黒のタイツが破れてしまう、肌色というよりも、白に近い色のかかとがでてきた。女は水たまりの中で踊っていて、石を踏んでしまう。白いかかとが赤く染まる。みるみるうちに血が噴き出す。そろえたレインブーツが踊りだす。ひとりでに踊りだして女のあとについていく。華麗なステップでレインブーツがついていく。もういちど、はいてください、と歌いながらついていく。女は知らんふりしてレインブーツの方を見ない。レインブーツは少し寂しそう。
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