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TATTOOあり/Number Girl

タトゥがある!確かにある、臍の付近にある!俺は見たんだ!臍の付近に鬼のタトゥがある!知りたくなかった。彼女にタトゥがあるかもしれないと思ってはいた。彼女の言動から、鬼が見え隠れしていた。それには薄々気づいていた。ただ、信じたくなかった。彼女にタトゥがないようにと願っていた。無惨にも鬼のタトゥは存在した。

鬼は、うはは、と笑っていた。口元をゆがめて笑っていた。だが目は決して笑っていない。鬼の覚悟が垣間見えた。

彼女は別段はずかしげもなくそれを披露した。披露するということもない、ごく自然に服を脱ぎ、鬼をさらけだした。彼女の紫の下着はセクシーだったし、腰のくびれもなかなかのものだったけれど、俺は彼女を抱く気が失せた。鬼を抱くわけにはいかない。鬼を抱くのではなく、鬼に抱かれる感覚だった。

俺と反比例して彼女は抱かれたがっている。彼女は下着も脱がんとしている。女だってそういう気持ちになると、と彼女は博多の言葉を使っている。もともとそちらの出身なのか、最近見た悪人という映画に影響を受けているのか、おそらく後者だろう。鬼が博多弁を使うなんて聞いたことがないから。

俺は仕方なくシャワーを浴びにいった。いったん落ち着こうと思った。熱いシャワーを浴びながら彼女を思った。俺の知っている彼女には愛嬌がある。愛くるしくてたまらない。今日だって、成り行きでホテルにやってきたわけだけれども、シャワーを浴びることもせずに抱きしめたい気分だった。タトゥを見るまでは。

鬼と俺の関係を説明する。俺は先祖代々続く鬼狩りの家系にある。幼い頃から鬼を狩る方法を教えられてきた。じじい、おやじ、兄、みんな鬼を狩ってきた。俺も見つけたら狩らなければならない。掟を破ること、それはすなわち種族の危機につながると教えられてきた。俺はそれを信じて今日まで生きてきた。

シャワーを顔にあてて、考えている。彼女はシャワーを浴びようともせずに抱かれたがっていた。冬とはいえ、汗の匂いなど恥じらいはないのだろうか、いいや俺は彼女の汗の匂いすら愛するつもりだった。臨むところだ、と意気込んでいた。しかしタトゥだ。彼女の中の鬼の血がそうさせるのかもしれない。そう考えると憎らしくなってくる。幼い頃からの教育の成果とも言えた。かなしいようなうれしいような気分だった。

外から彼女の声が聞こえた。長くない?そんな丁寧に洗わんでもよかよ。

みなさん、俺はどうすれがよかと?
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