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スマトラ警備隊/相対性理論

警備隊が横切った。町を横切っていく警備隊は一様に硬い表情をしている。なにかおこったのだろう。私は警備隊が行く先に目線をやった。ゴジラだった。はるかかなたにいるはずなのに、これほどまでに巨大な動物がこの世に存在するなんて。私は腰を抜かしてしまった。これでは動けない。もしもゴジラがこちらにやってきても私は逃げることができない。警備隊の潜在能力にかけるしかなかった。非常時に備えて訓練しているはずだった。そのために税金がふんだんに使われている。たのむよ、と私はつぶやいた。

警備隊が持っているのは最低限の銃器だった。あれでゴジラと戦うつもりなのか、私は疑問を持った。どう考えても叶うわけがない。ゴジラに致命傷を与えられるわけがない。というか、あの硬そうな皮膚を持つゴジラにとって、あんなちっぽけな銃器ではかゆくもない。蚊ほども攻撃を加えられないのではないかと思われた。行くだけ無駄ではないか。無駄死にするなよ、と私は言いたかったが、言えなかった。警備隊はこのために訓練しているのだから、たとえ効果がないとしてもやるだけのことはしなければならない。今しないで、いつするというのだ、と評論家に言われてしまう。やる気はあるのだからそんなことは言われたくない。と、警備隊長は隊を進める。

警備隊はゴジラにあまり近づかない。かなり遠いところにいるのだから仕方ない。あきれるほど遠くまで彼らは歩いていくつもりなのだろうか。せめて、近くまで車で行けばいいのに。車がないなら自転車でもいいじゃないか。馬や羊に乗ってもいい。今、体力を消耗してどうする、と私は思う。まあ、どっちにしろ撃沈する運命にある。歩いていった方がなんとなくやってやった感がでていいのかもしれない。

私は腰を抜かしたまま、動けないでいる。誰も助けてくれない。助けるわけがない。まず自分が逃げないと行けないのだから仕方ない。私はあきらめている。すでに逃げることをあきらめている。ゴジラは警備隊を蹴散らし、こちらにやってくるだろう。私はゴジラに食べられてしまうだろう。動けなくなっている餌をゴジラが見逃すわけがない。私は悦んで食べられてやろう。ゴジラだって生きている。なにかの役に立つのなら私は本望だ。
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