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真夏の条件/Base Ball Bear

「真夏の条件を知っているかい?」と男は話しかけてきた。
男と話すためにここにきているわけではなかった俺は、無視しようとした。
しかし男はしつこく話しかけてきたわけだ。
「真夏の条件を知っていないと苦労するぜ」

男は分厚いメガネをかけており、底にある瞳はひどくにごっていた。
あるいは、男の目は見えていないのかもしれない。メガネは薄く色が入っていた。
定まらない視点がうろうろと空を彷徨っていた。
俺は無視し続けるだけの勇気、気概を持ち合わせていなかった。
俺は臆病な人間だった。臆病は臆病なりに生きていかなければならない。
俺はその宿命に抗うすべを知らなかった。
「教えてくれるんですか?」
「もちろん、ただし」
「だたし?」
「タダでは教えねえよ」
「というと?」
「俺にお前の大切なものをくれ」
「大切なものと言うと?」
「操だよ」
「操」
「お前の操を俺にくれたら、真夏の条件を教えてやるよ」
「僕の操ってなんですか?」
「そんなことは自分で考えろ!」
男は怒鳴り上げた。
俺は腹が立ってきた。どうしてこんなに理不尽な人間が、今俺にはなしかけてきたのだろうか。
俺はまだ相手をしなければならないのか。
「じゃいいです」と俺はジントニックを一気に飲み干した。のどがひりひりした。
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