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虎/ハンバートハンバート 5

俺は必死になった。東京を出たい。出なければならない。飼育員を探した。上野動物園に行けばそこに楽園がある、と虎の仲間に聞いた。虎に仲間はすぐに見つかった。なんせインターネット全盛の時代。検索すればすぐにヒントを得られる。呼びかければ同じ虎どうし、アドバイスをくれる。

虎だけど、飼育員いない?

と掲示板で聞いてみた。すぐにレスポンスがあり、

飼育員だけど聞きたいことある?

と返してくれた。
俺は虎を東京から逃がしてほしいと返した。その返事にメールアドレスが書かれており、俺は事の経緯を詳細に記入しメールを送信しておいた。これで大丈夫、と少し安心してラーメンを食べようとでかけた。

俺はラーメンが大好きで、一日に一度はラーメンを食べないと気が済まない。たとえ虎になったとしても関係ない。むしろ積極的にラーメンを食べさせてもらいますよ、そんな運命には逆らいますよ、と俺は胸を張ってラーメン屋にでかけた。ラーメン屋は騒然としたが、俺は客ですよ、あくまでも客なんでそれなりの対応よろしくお願いしますよ、となお胸を張っていた。店長が出てきて、ピストルを俺に向けていたので、ちょっとちょっと俺、ラーメン食べにきただけですけど、とおどけた。店長はピストルを俺に向けたまま、ラーメンを茹ではじめた。他の客は自分のラーメンが冷めるのもかまわずに俺をみている。なにこの注目度、こんなに注目された事は未だかつてない。なんとなく気持ちがよくなってきた。俺は元来目立ちたがりやなのだ。目覚めてしまった。虎であれば、みんな注目してくれる。なんて気持ちのよいことだろう。店長は器用にラーメンを作り上げた。おまちとちいさくつぶやいた。俺は食べようとした。が、箸がつかめない。この肉球では箸はつかめないのか、無念。ならば、と俺はどんぶりに口を持っていった。直接啜ってやる。俺は思い切りラーメンを汁ごと吸い込んだ。俺は忘れていた。虎である事を。今、俺の下は猫。すなわち熱さに対し、圧倒的に不利。俺は悲鳴を上げたのだった。
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