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虎/ハンバートハンバート 8

で、俺は都会を出た。

急に何?私は思った。口には出さなかったけれど、飼育員とのラビリンスが今からはじまるのかと思っていたところだったから、急に都会を出てしまった。だったらもっと端折ってやってほしかったし、もっとまとめることができるでしょうに、それをしかかったのなんで?と思った。口には出さなかったけれど。虎はかまわずに話し続ける。

気づいたら俺は竹林で眠っていた。竹林は意外と快適だった。一度眠ってみるといい、きっと気に入るだろう。俺は竹林で眠る事を生業としていた。どうしてあんなに楽しかったサーカス団から出てきたのだろう。飼育員との関係はどうなったのだろう。俺は非常に気になる事をあえて言わない。それはとてもつらい思い出だからだ。所詮虎と人間などひとつになれない存在なのだ。なんやかんやあって竹林で眠っている。それでいいじゃないか。それがここさ。ここが今俺が生活しているところ。餌は探さないといけないけれど悪くない。運動は必要だから。それ以来ずっとここで生活しているよ。元には戻れないけれど、別に後悔していない。壺を売りたくはないしね。とにかく、俺が元気で暮らしているってことを残った人たちに伝えてください。それだけが心残りです。ちょっと伝えてくれる?詩の形式でまとめてみましたんで。

そういって虎は詩を諳んじた。それは見事だと思ったがなにか物足りない気がした。私は従者に書き取らせた。

それでは俺は完全なる虎に戻ってしまう、以後近づかないように、絶対に近づいてはいけない。次に近づいたら喰うから。確実に喰うからよろしく。

というと虎はがおーと吠えて、すごい勢いでどこか遠くへ走っていった。私は従者に急ぐぞ、といって歩き出した。従者は何か混乱しているようだったが、金を払っているのだからその分働けと私は思った。
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