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音速パンチ/Cocco

思い切り拳を振り上げて、ぼくは殴り掛かった。
そうしないとこちらがやられてしまう、これは正当防衛だ。
警察もそういって見逃してくれると思う。

ぼくの拳は音速で男の脇腹に当たり、鈍い音が鳴る。

しかし、ぼくの予想とは違い、拳に凄まじい痛みが走る。
男は姿勢を崩すことなく立ったまま、表情を変えない。
効いてない?とつぶやいた瞬間にぼくの頬は熱くなり、
つまりぼくは男に殴られていた。

乾いた音が響く。男は軽く拳を振るったように見えたけれど、
ぼくは吹き飛ばされた。

なんて威力だろう、吹き飛ばされながらぼくはそう思った。
このまま地球の果てまで飛ばされたなら。

やっかいなことに、ぼくはほんの数メートル、飛ばされただけだった。
ぼくは立ち上がり逃げ出そうとしたけれど、
全身が痙攣して動けそうにない。

男はゆっくりとこちらにむかってくる。
ここは町中だけど、すでに深夜であり、人はほとんどいない。
もしいたとしても、厄介ごとに巻き込まれることはごめんだ、
なんて知らんふりをして早足になるだけだ。

こんなことなら親父狩りなんてしなきゃよかった。
おとなしく帰宅して、母のクリームシチューをすすっていればよかった。
これはぼくの出来心が招いた悲劇だ。

南無三、とぼくは男の顔を見上げた。

おとうさん?

背負われたぼくは、父の背中は広いなあ、と思った。
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