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交響曲第41番「ジュピター」/RE:MIND ORCHESTRA

博士はついに完成させた。ちょうど助手がトイレに入っているときに完成させた。助手にこの喜びを伝えたい、今まで苦労してきたことが報われるその喜びをふたりで共有したい、けれど助手は今ここにいない。このすれ違いを呪った。博士はたいへんせっかちな性格だった。このすれ違いは決定的なものだろう、と博士は解釈した。そうだ、助手に実験台になってもらおう。偉大なる発明の前に少々の犠牲はやむを得ない。博士は完成させた発明品を起動させた。

それは無数の電球がついており、起動させたとたん、それらがはげしく点滅した。なにかが動く音が鳴りだして、発明品は回転を始めた。点滅している電球はしだいに、点灯し、すべての電球にあかりが灯った瞬間、博士は消えた。

助手が実験室に戻ってくると、博士はおらず、必死に作っていた発明品がなくなっていた。実験につかっているのだろうか。しかし、あの発明品をひとりで持っていったとは思えない。なにせ、2トンはある。老人一人で動かせるような代物ではない。だとしたら、助手は焦った。なにか事件に巻き込まれたのかもしれない。助手は思い込みが激しかった。事件とあれば警察に届けなければならない。助手はすぐに警察に連絡した。が、警察では助手のはなしを軽くあしらった。これまでに何度も助手は警察に連絡していた。また例の変な実験をしている男からだ、と警察では噂された。助手は必死に消えた博士のことを伝えたが、警察は相手にしなかった。警察には警察の仕事があり、そんなに暇ではないのだ。助手は日本の警察に失望して電話を切った。自分がなんとかしなければならない。なにができるかわからないけれど、恩のある博士が事件に巻き込まれたのなら、できるだけのことはしたかった。助手は腹が減っていることに気付いた。まず、腹を満たそう、と助手は冷蔵を開け、中からチーズを取り出した。博士が大好物で助手にわけてくれない高級チーズだった。助手は躊躇せずにそれを食べた。博士を助けるためだ、博士だって大目に見てくれるだろう、という目算だった。助手はチーズを堪能した。こんなにうまいチーズを自分にわけてくれないなんて、博士はなんてケチなんだろう、と思った。思ってしまうと、助けるのもばからしくなった。別に助ける必要もない。そうだ、自分は自由だ。なにか背中から羽が生えてきた気分だった。

実際に羽が生えていた。助手は驚いた。羽は自由に動かせる。なにか本当に飛べそうな気がした。羽ばたくと身体が浮いている。助手はうれしくなって、実験室を自由に飛び回った。実験室は東京ドームぐらいの広さがある。助手は外に出たくなった。大空を飛び回りたい、と思った。

博士と、発明品が姿をあらわした。驚く助手に博士は説明した。この完成したタイムマシンで過去に行き、お前の先祖に鳥を混ぜてきたんだ。なるほど、と助手は飛び回りながら叫んだ。どうだ?気に入ったか?もちろん!博士、ありがとうございます!時に助手よ。なんでしょう?その口についている白いものはなんだい?これは博士の大事にとってあったチーズです。なんということ!

博士は激怒した。
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