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獄衣deサンバ/ミドリ

管理人さんはすごくシャイで、あたしの目を見てくれない。だからあたしがちゃんとあたしの目を見てしゃべって、と注意する。管理人さんは照れ笑いしてほんの一瞬、あたしの目を見るけれど、すぐにまた下をむく。最近ではそういうものだと自分に言い聞かせている。でないとやってられない。あたしたちはよく、あたしの部屋でお茶を飲む。お茶を飲んで世間話をする。まったく無駄な会話ばかりする。なんの意味もない会話。冷たい雨が降ったとか、冬将軍が到来したとか、もぐらがすすり泣いていたとか、明日の暦や、太陽の高度について、あたしたちは話す。たいていはあたしが質問して管理人さんがそれに答える形。管理人さんは年を重ねただけあって物知りだ。あたしのたいていの質問に、答えてくれる。あたしは無垢になって管理人さんに聞く、なんにも知らない女、と思われているかもしれない。別にそれでいいんだ。

30にもなる女は孤独だ。孤独はなにか寄りかかるものを求めたがる。あたしだって、外では突っ張っているけれど、別に寂しくないし、なんて強がっているけれど、実際は寂しい。孤独さが身にしみる。冬になると特にそう感じる。この寒さはいけない。あたしの身体を引き裂きにかかる。底冷えよ、あたしを包み込み、冬将軍の生け贄とするのだろう、が、そうはさせるか、とあたしは突っ伏して耐える。毛布を3重にして、床につく。真っ暗闇で見上げる天井にかすかに模様が見える。あたしを覗き込んでいるような顔に見える。じっと見つめられているような感覚。気のせい気のせい、とあたしは目を閉じる。しかし、突き刺さってくる視線、なんだろう、これは気のせいではないのだろうか。あたしは目を凝らして模様を見る。その模様のちょうど中心、ぽっかりあいた穴がある。そこからじっと覗き込んでいる目がある。ちょうど真上に住んでいる管理人さんの目。あたしはかたまって、じっと見つめ返す。獄衣deサンバを踊るあたし。

これを愛だと言わず、なんと言えばいいのだろうか。
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