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夢番地/RADWIMPS

わたしは斎藤くんの言葉に耳を傾けた。もう脳みそがこぼれてしまいそうなほど、傾けたのだよ。それが礼儀じゃないか。聞きし者としての礼儀をわたしはわきまえているつもりだ。普通はそんなに傾けたりしないよ。普通の人間はね。しかしわたしはちがう、管理人としてやっていかなければならない。訳の分からないことを言ってくる住人の言葉に耳を傾けなければならないんだ。そのときだ、真下に住む彼女がやってきた。なんの因果か、彼女はゆっくりとこちらに歩み寄る。いったいどこにいくつもりなんだ。今日は休日だから別にずっと部屋にいてもいいだろう。あえて外に出る理由があるのか。わたしは考えた。必死で考えて答えを探したが、そんなものはみつからない。斎藤くんが彼女に気付き、こんどは悪魔だと言いはじめた。まったくおめでたい男だ。彼女が斎藤くんに驚いて怖がってしまわないようにわたしは颯爽と彼女を守らないといけない。逆に言えば、ここで守れば彼女のわたしに対する好意度はぐんと上昇する。これはいい機会じゃないか。斎藤くんどうもありがとう。わたしはいつでも飛びかかれる体制をとった。斎藤くんがまだ何もしないうちにとびかかってしまえばそれはただの頭のおかしい管理人として見なされてしまう。斎藤くんと同類にされてしまう。それは避けたい。斎藤くんがなにか妙なことをして、彼女がほんの少しでも眉をひそめたならそれが合図。わたしは斎藤くんに飛びかかり、彼を羽交い締めにしてしまう。ここはいいからはやく、ほかほかのおでんを買っておいで、と彼女に言うんだ。

きっと彼女はおでんを買いに出かけるのだろう。なぜならジャージを着ている。どう見ても遠くにいく恰好ではない。公的な場に出る恰好でもない。ふらふらと近所のコンビニ夢番地に寄っておでんを買う格好だ。わたしはきゅんとなる。彼女のジャージ姿が可愛らしかったのだ。いかん、今は斎藤くんに飛びかかることに集中しなければ。斎藤くんは悪魔だとか、クリスティーンだとかうるさい。わたしのことをうさぎしゃんだと言っているし、まったく変な男だ。彼女が近づいてきた。わたしと斎藤くんを見て微笑んだ。

斎藤くんは背中に差していたうちわを手に持ち、動くな動けばあおぐぞ、と叫んだ。彼女は当然ぽかんとした。わたしも彼がなにを言っているのかよくわからない。あおげばいいじゃないか、と思った。彼は至って真剣だった。
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