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昼下がり/CRAZY KEN BAND

さてどうしようかとあたしは考えながら、近所のコンビニ夢番地に行ってフランクフルトでも買おうと思って外に出た。その間もちゃんと策を練っている。いったん決めたらあたしはやる女だよ、と誰に言うでもなくつぶやく。管理人さんの気に入るような日記を書くために、管理人さんの部屋に侵入する。管理人さんの趣味思考を完全に把握した上で、偽りの日記を執筆する。完璧だ。抜け目ない。完全体としてあたしは君臨することになるだろう。このマンションを手に入れたも同然だった。あたしは管理人さんと一体となり、集合体としての生命となり、あたしの意志で管理人さんを操るのだ。ふふふ、とあたしは微笑んだ。なんて楽しそうな毎日、色々といたづらをしたい。このマンションには大勢の人が住んでいるから、毎日誰かにいたづらをするんだ。みんな悲鳴を上げて逃げ惑うだろう。あたしのいたづらは容赦ないから。

部屋を出てエレベーターに乗ろうとした、あたしは4階に住んでいるから、町に出るためにはエレベーターに乗らなければならない。もちろん階段はあるわけだが、それを使う時は足がなくなったとき、と決めている。あたしは最小限の労力でコンビニまでたどり着きたかった。エレベーターは偶然にも4階にある。なんという幸運。あたしは自分の運勢が好転していることを確信した。これは幸先いいぞ、乗り込んで1階ボタンを押す。エレベーターが低い音を立てて動き出す。昼下がり、町の音が微かに聞こえる、その間を縫ってエレベーターは徐々に加速し、低下している。文明の力よ、あたしは先人達に感謝した。こんなに便利なものをたくさん、あきれるほどたくさん発明してくれてどうもありがとう、あたしはちゃんと敬意を評すよ。気付けば敬礼していた。エレベーターを発明したエレベーター伯爵に対して。あなたがいるから、あたしはちょっと楽できるよ、みんな感謝しているんだよ、大丈夫だよ、あなたの功績はあたしが語り部となり語り継ぐから、忘れたりしないよ、あなたは永遠なんだよ。

エレベーター伯爵が生涯、共にしたのがマウスパット夫人だ。夫人は伯爵のしごとを助け、自らもマウスパットという画期的な発明をした。だから考えようによってはエレベーター伯爵よりも偉いわけだ。なにか縁の下の力持ち的な存在だ。あたしはそっちになりたい。エレベーター伯爵よりはマウスパット夫人。縁の下から声援を送るのがいい。そういう風に生きていきたい。

エレベーターはたいへんスムーズに下降し、止まる。扉が開けば町はもうすぐだ。

玄関エントランス、人が立っている。管理人さん?と若い?男?
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