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さよならストレンジャー/くるり

どうやら斎藤くんの中ではうちわであおぐという行為は、最強にして最大の攻撃なのだろうか。彼はうちわをさらに高く掲げた。もう腕を真上にあげて、羽ばたきそうな勢いである。どう考えても、うちわであおいだところでその威力は知れている。せいぜいふんわりした風が頬や額を優しく撫でるだけである。わたしは警戒をといた。たしかに油断は禁物である、が、うちわで攻撃をしようとしている人間に対してどんな風に警戒すればいいのか、斎藤くんのクレイジーさを微笑むような余裕がわたしにはあるんだ。大人の貫禄というやつを見せつけてやりたかった。そうすれば彼女はわたしの魅力に気付くだろう。さらに惚れるに違いない。いや惚れているかどうか、それはまだわからない。早とちりはいけない。気をつけないといけないぞ、彼女の心をつかむためにはわたしは焦らずゆっくりとせめていくべきだ。ここは様子を見る。斎藤くんは全然危なくない。ほんの少しクレイジーなだけだ。様子を見よう。

斎藤くんは微動だにしないで、彼女を睨んでいる。その目の真剣さがおかしかった。どうして彼女が悪魔なものか、わたしは彼女のことはだいたい知っている。悪魔などと思ったことがない。ない?ん、ない?真下に見る彼女の行動は通常の住民ではなかった。しかし悪魔ではないだろう。あれば悪魔だったら、いったいこの世に悪魔が何匹いるだろうか、数えきれないではないか。ん、数えきれないぐらいいるかもしれない?たしかに誰も数えたことがないし、専門家もいないし、教えてもらったこともない。ということはもしかしたら捨てるほどたくさん悪魔はいるのかもしれない。人間の数よりもたくさんいたら、彼女が悪魔だとしても問題ない。わたしはなにか根本から間違っていたのかもしれない。よく、ミステリーで中盤にそんな風に主人公、もしくは探偵役の俳優がつぶやくではないか。そういうことかもしれない。今、そう気付いたということはわたしが探偵役。斎藤くんはもしかしたら、物語を掻き回して色々と暗にヒントをくれるキャラクター、なるほど、そう考えるとこの行動が説明できる。わたしはとんでもない間違いをしていたよ斎藤くん、そして悪魔、クリスティーンよ。さよならストレンジャー、わたしは少し頭を冷やして考えるよ。今後のことをね。

わたしはふっと笑って、対峙する二人をよそに、管理人室へ向ったのだ。背に様々な声を聞きつつ、その後どうなろうが知ったことでない。主人公には休憩する権利があるはずだ。ふたりでもみくちゃになっていればいい。最後にすべて回収してあげるからね。
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