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Perfidia/The Ventures

ぼくは後ろを振り返ることなく、もう前だけ見つめ、自転車をこいだ。もしも国宝がついてくれなくても別にかまわない。迷子になっても知らないよ、彷徨い誰かに助けてもらえばいいじゃないか。ぼくは知らないよ、という気分で、カラスを振り切るためにぼくは急いだ。ペダルはちぎれてしまいそうな勢いだった。ぼくはありったけの力を込めた。すごいスピードだった。こんなにはやく、自転車をこいだことは、かつてなかった。最高記録だ。ぼくなりの、最高記録をだしたぞ、とぼくは雄叫びをあげた。立ちこぎ状態でぼくは咆哮をあげた。町に響き渡るぼくの咆哮は、天を貫いた。カラスが少しスピードを緩めた。恐れをなしたようだった。ぼくの咆哮に対して、警戒している。カラスは本来、非常に賢い生き物で、危険には決して近づかない。だからカラスはぼくの咆哮を聞き、危険を感じ取ったということだ。ぼくは嬉しくなった。ぼくの強さが、ようやく理解される日が近づいているような気がした。いい傾向だ。

国宝もタフだった。ぼくの本気のこぎに、ついてくる。たいへん涼しい顔でついてくる。汗ひとつかいていない。底が知れない。ぼくは国宝の潜在能力の高さに若干不安を感じた。これからしばらくぼくが飼いならさないといけないわけで、餌やりから、散歩、排泄など様々なルールを教え込まないといけない。立派な寺に住んでいるぐらいだから、ある程度知っているものだと思っているが、もしかしたら何も知らずに自由に生きているのかもしれない。後始末はすべて修行僧がやっているとしたら厄介だ。ぼくがひとりですべて請け負わないといけない。ぼくは暇ではない。色々とやりたいことがある。仕事がある。国宝にばかりかまっていられない。自分のことは自分でがルールだ。ちょっとそれは確認しておいた方がいいかもしれない。

カラスはすでに遠くを旋回している。そら高い位置にいる。ぼくを恐れているようだ。こちらは問題ない。よし、とぼくは国宝のほうをむいて自転車を止める。ほどなくして国宝がとまる。こんなスピードちょろいぜ、と言わんばかりの顔だ。ちょっといいか、ここで確認することがある。なんだ?国宝の態度もたいへん横柄だ。さっきまでの彼ではない。Perfidiaを知っているか?Perfidia?食べられない石か?そうだ。絶対に食べてはいけない。喉に引っかかるからね。心得た。

今日の一曲はThe Ventures、さて彼らがどうしてすごいのか説明するには少々知識が要る。理解されないことが多いので心して聞いてほしい。理解できると言うこと、それはつまり音楽を愛する権利を得ていると言うこと。それぐらい重要なことだから。知ってのとおりThe Venturesにはボーカルがない。楽器で奏でるメロディなんかのみで構成されている。当時はそれほど特異でもなかったけれど、今はあんまりない。もちろんしかるべき数、ボーカルレスのバンドは存在するわけであるが、それはThe Venturesが指示していること。彼らはボーカルレスのバンド組合の理事をしていて、全ての権限を握っている。だから彼らにさからう輩は業界から追放される。文字通り干される。いったん彼らが「排除」と指示を出せば、音楽業界はおろか、他のどんな業界からも追放され、残っているのはせいぜいカブトムシ業界ぐらいだ。それぐらいすごいってこと。もしも時間に余裕があるのなら、ぜひとも彼らの演奏を生で聞いてほしい。楽器を奏でれば、そこには楽園が広がる。耳からポマードがにゅるにゅるとねじこまれるようなあまり気持ちのよくない楽園。そのポマードがベース奏者の島田久だっていうのは内緒さ。正直、ここで語るべきことはなにもない。聞くことが唯一絶対の理解方法だってこと。

ぼくらは再び自転車をこぐ。
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