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Free As A Bird/キセル

エレベーターから出るとお花畑だった。赤や青や黄色や橙、とても鮮やかなお花が一面に咲いている。わたしは一瞬、天国についたのかと思った。わたしはいつの間にか人間と言う種族を超えて天使になってしまったのかと勘違いしてしまった。だって、エレベーターを出てすぐにお花を植えた覚えはないし、迷い込んでしまったわたしは迷える子羊なのか。エレベーターの表示を見る。たしかに4階となっている。間違いない。わたしはエレベーターでこのマンションの4階についた。現在、4階ではお花畑が広がっている。向こうが見えない。こんなに広かっただろうか。わたしは疑問を持った。物理的にあり得ない。だって向こうが見えないほど、お花畑が続いている。トリックか、と思った。誰かがわたしをだましているのではないか。わたしの反応を見て喜んでいるのではないか。だったらこれは試練だ。いわゆる試練で、わたしは正しい反応をしなければならない。管理人としての試練だ。ここで査定され、管理人としての仕事を剥奪されてしまうかもしれない。そんなことになっては困る。非常に困る。わたしはこの管理人という仕事が好きだ。愛している。この権限を奪われるのは何事にも代え難い。だから真剣に、管理人として正しい反応をするように心がけた。

わたしはスキップでお花畑に踏み入れた。鼻歌まじりにスキップだ。楽しそうに、さぞかし楽しそうにわたしはお花畑を進んだ。花の匂いで苦しくなる。わたしはこの甘い香りがあまり好きではない。むしろ苦手だと言える。しかしここで顔をしかめれば、減点。激しく減点してしまうだろう。だから笑顔。笑顔をキープし、わたしは口笛を吹いた。できるだけ高く、しかしリズミカルに、わたしはありったけの力で吹いた。蝶々が飛んでいる。ひらひらと飛んでいる蝶々にわたしは口笛を吹きかけた。蝶々はものともせずに舞いつづけている。わたしを馬鹿にしているように舞い続ける。なんという根気だろう。わたしは感心した。こんな蝶々のようにわたしは強くなりたいものだ。蝶々に対する憧れが頂点に達した。

そのときわたしの脳内に流れているのがこの曲だ。キセル。なんとなく共感をもってしまう声だ。初めて聞いたが、悪くない。決して悪くないと思った。もうすこしだね、テンポを速くする必要がある。そして英語と日本語を混ぜるような形にした方が言いだろう。歌い方は粘っこくていいね。サザンオールスターズになれる要素は持っている。間違いなく持っているから精進したまえ。このまま精進すれば近づけるんじゃないか。わたしは応援するよ。おいなりさんを捧げよう。毎月15日あたりに供えにいくよ。え、神社に住んでいるんですよね?ちがうの?ああ、そうですか、まあいい。

蝶々を追いかけるわたしの手を引いてくれたのはお地蔵さまだった。
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