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イルカの大量死から

イルカのこと、どれぐらい知ってる?全然知らないだろう?何も知らない、君はまだイルカのことをほんの少ししか知らない。どうせ、水族館でジャンプするだけの存在だと思ってるんじゃないか?ジャンプして、餌をもらい、調子に乗ってまたジャンプする、そういう存在だと思ってるんだろう?本当のイルカはもっと世の中に役立っている、誰も知らないところで、イルカは頑張っている。イルカは人間生活の細部にまで入り込んで、目に見えぬ働きをしていた。一見、派手な恰好をしているイルカも、影では地味な仕事をこなしていたのだ。我々が見ているイルカの姿はその一部分に過ぎない。

たとえば、イルカは新聞を配っている。家という家に新聞を朝一番に届けている。イルカがいないと君は朝、コーヒーを飲みながら新聞を読む、優雅な生活をすることが出来ない。昼あたりに歯のぬけたようなアルバイトの学生が届けに来て、どうも遅れまして、とか言ってるけれどへらへらしてまったく反省の色がない。そんなことになりかねない。イルカの病的なまでの正確さが新聞配達にとって不可欠なのだ。イルカは朝起きて歯を磨く、いつだって、イルカは清潔にしたい。顔も洗うし、髭もそる。すっきりできないと仕事は出来ない。それがダンディだぜ、とイルカは胸を張る。イルカが食べるのはシリアルだ。麦でできた素敵な食感の朝食、ミルクをたっぷりと注いで、そこに干しぶどうとココアパウダーをふりかけて、食べる。イルカはしっかりと朝食をとり、新聞配達に望む。万全の体制でのぞむ。職業人としての誇りだ。

イルカが乗るのは電動自転車、これは給料を3ヶ月ためて購入した。非常に便利だ。たしかに充電に時間はかかる。電気代も馬鹿にならない。けれども楽だ。非常に楽だ。それに、俺はイルカなんだという、自負がある。イルカが最新の電動自転車に乗ってないで、ママチャリで配ってたらかなしくなるでしょう?体裁を気にしてるってこと、当たり前じゃない。イルカだって人間なんだよ。

イルカが新聞を配るとき、いつも考えるのはイルカのことだ。自分以外に無数にいるイルカ、海のなかや、横浜スタジアムや、改札口にいるイルカのこと。仲間に思いを馳せて、イルカは自分も頑張ろうという気になっている。

イルカが大量に死んだ。イルカは次々に死んでいった。原因は不明だ。しかし原因など知る必要もない。困ったのは人間だ。イルカが死ぬことにより、世の中の機能が停止する。人間は何もできない。イルカに依存しきっていた。いつからかすべてをまかせてしまっていた。そのイルカが次々に死んでいく。例外なく死んでいく。これは人間いたいする警告だ、と専門家は厳しい表情で語る。語るだけで何もできないこいつは非難の対象になる。対象は移り変わる、例外なく誰もが対象になる。対象になれば罵声に暴力を浴びせかけられ、再起不能になる。こうして、人間は滅んだ。
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