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シーラカンスの常識に逆らっている

あなたはシーラカンスが二足歩行していたと聞いて信じられるだろうか?無理だろう?だってシーラカンスは水中で生活していたというイメージがある。実際、そっち側のシーラカンスの方が圧倒的に多い。けれども今回、発見されたシーラカンスの大きな特徴は二足歩行だった。シーラカンスの学名は正志とされた。その生態が正志に酷似しているという理由からだ。

正志は二足歩行でもって、餌を探し歩く。正志の餌は小エビだ。それも生ではあまり食べない。生で食べる時は、行きつけの飲み屋の大将があえてそのままだしてきたときだけ。それ以外は小エビをからっと揚げてもらう。それを肴に辛目の日本酒をくいっと一ぱいやるのが至上の喜びだという。正志は芸者を呼ぶ。年金生活をしているが、労働により、相当額の貯金がある。これから先一生かかっても使い切れないほどの額だ。正志は持て余している。どうしよう、こんなに金があっても使い切れねえや、誰かにやろうかしら。これを京都タワーの上から撒いて配ろうかしら、などと考えている。正志には家族がいない。結婚もしなかったから女房や子どもはいないし、両親は火事に巻き込まれて死んだ。兄と妹がいるが、放火し、両親を殺害した疑いの兄は10年前から見ていない、唯一正志と仲良くしていた妹は、女詐欺師として指名手配されたあげく、逃亡中に交通事故に遭ってまだ意識が回復しないまま2年前に死んでしまった。彼の境遇を心配しつつもその不幸の連鎖に加わりたくないと親戚もめったに近寄ってこない。こうして正志は金を持て余しながら、時々飲み屋で小エビをつまんでいるだけの日々を送っている。


このたび、新種のシーラカンスの学名になりました、正志さんにお聞きします。ご気分はいかがですか?

「悪くないですね、なにか自分の名前が残るって感じがして、すごく、悪くないです」

この名前の由来はなにかありますか?

「さあ、あまりそんなことを両親に聞いたことがなかったからなあ、特に意味はないんじゃないかなあ、まあ想像だけど、正しい意志を持て、ってところかな」

ずばり、正しい意志を持っていますか?

「持っていますよ、それだけは胸を張って言える、私はね、正しい意志だけで成り立っている男ですよ」

では、餌の小エビはどうして好きなのでしょうか?

「あの、餌って言い方、やめてもらえます?私はシーラカンスじゃありませんので」

でも餌ですよね?

「まあそうですけど、小エビはたまたまですよ、行きつけの飲み屋で美味いのをだすんでそれが好きなだけ、もしもあの飲み屋が美味いもずく酢をだしてたらそれが好物だったでしょうね」

正志はもずく酢を食べないんじゃ?

「食べますよ」

いや、今は学名で言っただけです

「まぎわらしいんですよ、シーラカンスでいいじゃない」

わかりました、では最後に、全国のシーラカンスファンの皆さんの一言お願いします

「私としてはなにも言うことがないんですけど、この度、私の名前が学名になったということで、これもなにかの縁、ぜひ可愛がってやってください」

ありがとうございました、正志さん

正志の写真が全国紙に掲載され、正志のもとに疎遠になっていた親戚友人から連絡が殺到する。記事によると、巨額な正志マネーが動くという。正志に群がる大人達はまるでミジンコのように正志に飲み込まれた。正志はシーラカンス以上にシーラカンスらしくあった。巨大な正志の胃の中で町、コミュニティが形成された。人口も増え、正志の外に出るための実行委員会が立ち上がり、連日会議が開催された。代表のミナミ・正志・キャサリーは正志の概念に交渉を始める。どうぞ、心を開いてください。わたしたちは外に出たい。たしかに正志マネーに乗っかろうとした、乗っかりあわよくば巨額の富を得たいと考えていた、けれどもそれは3代前の話です。我々のひいじいさんの時代です。すでにその頃の記憶がたしかなものはいません。我々はなにもしらない。ただここで生まれ育った。もう解放してくれてもいいのではないでしょうか?我々はあなたが食べた小エビのかけらを分け合って生きているのです。そろそろ限界です。限界になった我々がなにをするかわかりますか?我々にもあとがないのです。住処を燃やします。我々が全滅覚悟で燃やします。いいのですか?それはあなたも望んでいないのではありませんか?両親を火事で亡くしたんですよね?

正志はかすかに泣いた後、大きく潮を噴く、その様が新種のシーラカンスそっくりで、きたぞ!さあ観測タイムだ!と研究者大興奮。
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