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Spring Is Here/Bill Evans Trio

水着を着た女だ。美術館に水着でいるなんざ、常識はずれ。奇をてらっているがいけないよ、わたしはそっと中尉をしようと思った。女がけっこう好みだったこともある。わたしは女に近づいた、そして気付いた。女は水着を着ているわけではなかった。これは水着ではない。なんだと思う?おそらくアートの一種だったんだろう。女の水着の部分は、蝶々だった。そして女は生身の人間ではなく、藁でできていた。わたしは藁でかたどられた人形を生身の女だと間違えたのだ。なんということ、わたしは自分の目が節穴であると嘆いた。嘆いた所でなにも解決しない。それに、それに人形はとても精巧に作られていた。遠目で見れば人間に間違えても仕方ない。

蝶々は見事にとまったまま、微動だにしない。これも作り物かと考えたが、ちがう。これは確実に生きている。時々かすかに動く。けれど決して飛び立たずにそこにいる。わたしは手を伸ばしてみた。びっくりして飛び立つだろうと思った。蝶々は動かない。よく訓練された蝶々だ。訓練とは言わないのかな、調教というのかな。まあどちらでもいい。とにかく蝶々はわたしが触れようと人形の水着の部分にとまったまま、逃げ出さない。だんだん腹が立ってきた。わたしは蝶々にさえなにも影響を与えることができない。なにか馬鹿にされたような気がした。前提としてアート作品に手を触れないでください、ということは理解している。わたしだって常識がある。知っている。けれど手を伸ばさずにはいられなかった。蝶々はとても綺麗だった。鮮やかな水色の蝶々だ。わたしは一匹、蝶々をつかんだ。わたしに少しでも近づいてほしかった。それだけだ。

ビルエバンスが最も情熱的に、精力的に活動していた頃、まだ若く、けれど、かなしい調べに聞こえてしまうのは、その後のバンドの運命を知っているからか。ベーシストの死が予感されている、と言えばなんとなくいいように聞こえるけれど、まあわたしにはなにもわからない。なんとなく洒落た音楽だと言うぐらいだ。わたしには好尚な音楽はわからない。全然わからないんで、ただ垂れ流すことにする。垂れ流しながら、カフェオレを飲む、ビスケットを齧る。それだけでいい。シンプルな生活をする上で、欠かせない音楽だ。そう、そのリズムに込められた、メロディに込められた、それぞれのソロに込められた思いなど、わたしには関係ないのだ。

そのとき、わたしの肩を叩いたのが西田先生だった。
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