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反応したのはワオキツネザルだけだった

ワオキツネザルは違った。彼女はそれを見上げ、ほほう、と鳴いたのだ。ほほうほほう。そんな鳴き声ははじめてきいた、と飼育員は言う。つまり意識している、彼女だけが意識している。みるみるうちに彼女の目が燃えだした。めらめらと燃えてもなお、ほほうほほうと鳴いている。踊りだした。やはりはじめて見た、と飼育員は心配そうだ。飼育員にとってワオキツネザルの体調管理がすべてだ。他にも色々あるが一番重要なのはそこだ。明らかに異様な行動だった。本来、彼女はほとんど動かない。生きているのかどうかさえ、時として疑問に思ってしまうほど、動かない。木にぶら下がってなにかを見ている。夜がくれば、彼女はねぐらに入る。そこで夕飯を作り子どもに食べさせないといけない。彼女は器用にフライパンをふるい、炒飯を作る。彼女が動くのはそのときだけだ。けれど今は違う。全然違う。彼女は奇妙な踊りを踊りながら目を燃やし、両手を突き上げた。彼女から炎が上がる。天にも届きそうだ。彼女は徐々に墨になっていく。もう戻れない。焦りだす飼育員を尻目に、彼女は燃え尽きた。
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