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平等なんてありえない

そんなあなたにえごひいき
  • 2012-09-11 05:33
  • よりえ
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恋をしたのだ。電気が走ったように背中がしゃんと伸びた。夏だった。夏になりかけて、まだ夏になりきれない曖昧な時期だった。夏だってまだ本領を発揮していないので、私は遠慮がちに日傘をさした。日傘は唐草模様でお気に入りのものだった。その日傘いいね、と君が言ったから、7月8日は日傘記念日なんていう甘っちょろいことを囁いたりした。夏のせいだ。私の気持ちをもてあそぶ、ために存在するような入道雲を尻目に、私は走った。できるだけ真剣に、すぐに息が苦しくなる。体力はない。普段から運動を全くしないから仕方ない。苦しいけれど立ち止まることは死を意味する。そう教えられた先生に。先生の言うことならすべて信じられるから、私は立ち止まらなかった。

私が恋をしたのは壁だった。黒っぽい壁だった。汚れているわけではない。もともとそういう色なのだ。けれど、経年の変化により、たしかに当初よりは黒っぽくなってきている。それを指摘すると機嫌が悪くなるので、私は何も言わない。誰も何も言わない。これが俗に言う暗黙の了解だ。壁が私を押し返すたびに、私は一種のカタルシスになる。いくら進もうとしても壁は私の存在を阻むのだ。滑稽である。まったく滑稽そのものだ。けれど止められない。黒っぽい壁に口づけをした。演技だ。あくまでもこれは壁に恋をしているという演技なんだ。それを知っているものはいない。おそらく誰もいない。だからこそ、本当の自分を出すべきだった。

壁を押してみる。ぐいっと押してみると壁は押し返してくる。いやこれは、ただの壁がそのままにあるだけで、押し返しているわけではない。としてもなんとなく、押し返されいるような気分になった。壁に拒絶されるなんて、私は絶望した。壁に対して、人生に対して、全てに対して絶望した。もう、生きて行く希望がない。どうでもよくなった。すべてどうでもいいよ、と囁いてみた。壁は答えてくれない。一度として、壁が答えてくれたことはなかった。それが壁だと教えられている。マニュアルに沿って、私は壁に、愛している、と告白した。やはいr壁は答えない。
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