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虎退治

虎が町で暴れている。かなり凶暴な虎で、若い娘さんなどたちどころに食ってしまう。貴金属はのちに吐き出し、熟れそうなものはポシェットに入れている。どうにかして虎を捕まえないといけない。このままでは村人は虎に食い尽くされてしまう。先祖代々続いてきた村が、一匹の虎によってなくなるのは忍びない。そういって虎退治に青年団が乗り出した。青年団と言っても平均年齢60のおっさん集団である。

青年団は虎の暴挙が許せなかった。有無を言わせず食いついて、殺してしまう。なんてやつだ、と影で罵った。もう許せん、なんとかして虎を捕まえてぶち殺してやるぞ。青年団は作戦を練った。たしかに虎は兇暴だ。非常に凶暴であり、頭も良い。うかうかしていたらこちらが殺されてしまうだろう。ここは慎重にいきたい。誰だって虎に殺されたくはない。虎だって疲れているに違いない。もう3日3晩暴れつづけている。そろそろ疲れ果てて眠ってしまう頃だろう。眠ったところを狙って捕まえよう。網を何重にもして虎に被せるのだ、そして紐でしばってしまおう。どんな凶暴な虎だって雁字搦めにしてしまえばこっちのものだ。

段取りをだいたい決めて青年団は虎を見張った。襲われない程度に離れた場所で交代制にして虎を観察した。虎の生態を記録につけた。虎はなかなか疲れ果てなかった。強靭な肉体だった。ますます恐ろしくなった。それでもいつかつかれるに違いない。生物であれば必ずつかれる時が来る。と信じて待った。村人はさらに食い殺されていった。ただただ見守っている青年団に対して批判的な意見が大半を占めた。だんだん孤立していった。虎よりもあいつらのほうがむしろ憎い、というものもでてきた。自分たちは村人を救う自負があったが、揺らぎはじめた。罵られるのだからたまったものではない。いくら作戦を説明しても聞いてくれなかった。臆病なのだという噂が流れた。青年団は虎を観察する一方で、村人たちも観察した。いつ襲われるかわからない。

なおも虎は暴れつづけた。虎自身、なんのために暴れているのかよくわかっていなかった。本能に突き動かされる形で動いているが、そろそろ山に帰ってもいい頃だと感じた。思ったらすぐに行動するのが虎の長所だ。山に帰った。いざ帰ろうと決めたらもうなんの未練もなくなった。
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